TAKT PROJECT
Field Notes for Design by TAKT PROJECT
東京に拠点を構えるデザインスタジオTAKT PROJECTが、2021年の「TOHOKU Lab」(宮城県仙台市)設立と併せて始動した自主的なフィールドリサーチ活動「TOHOKU Research」。その目的は「東北のデザイン」ではなく「デザインの東北性」を探ることにあります。都市での生活や経済活動から離れた場にある自然と文化、そこで暮らす人々との交流から浮かび上がってきた「東北性」とは何か。この番組は、3年間のフィールドリサーチを振り返りつつ、リサーチメンバーと外部の有識者によって、これからの社会とデザインのあり方を模索する対話の記録です。
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Episodes
Field Notes 013 「わからなさ」を許容しない教育現場? 多面的な視点と他者への寛容さを取り戻す 木村直弘さん<4/4> 10.02.2026 27:11
「Field Notes」では、デザインやテクノロジー、アートに携わる有識者のもとを訪ね、これからのデザインを思考する対話を重ねています。今回のゲストは、音楽学者の木村直弘さんです。 子どもたちの国語の教科書に収録されるファンタジーの数が少なくなりつつあるといいます。解釈の自由度や、複眼的/批評的な思考を育む教育が相対的に細まっているようです。その一方で、現代のエンターテインメントやアートのなかには、宮沢賢治...
Field Notes 012 「ないまぜ」?「わからなさ」? 創造性を引き出す思考と解釈の糸口 木村直弘さん<3/4> 10.02.2026 32:38
「Field Notes」では、デザインやテクノロジー、アートに携わる有識者のもとを訪ね、これからのデザインを思考する対話を重ねています。今回のゲストは、音楽学者の木村直弘さんです。 宮沢賢治は自身の記述や作品を伝える際に、その解釈を、受け手それぞれにゆだねる方法を模索していたといいます。抽象芸術をめぐる当時の世界的な潮流とも呼応するその行為は、TAKT PROJECTが抱く、近代デザインにおける “わかりやすさ” への疑問...
Field Notes 011 外界を感じる「主観」は「客観」でもある? サイエンスとしての心象スケッチ 木村直弘さん<2/4> 10.02.2026 39:07
「Field Notes」では、デザインやテクノロジー、アートに携わる有識者のもとを訪ね、これからのデザインを思考する対話を重ねています。今回のゲストは、音楽学者の木村直弘さんです。 自分自身の身体、全身感覚をもって世界を知覚し、そこから得られたものを伝えることが、宮沢賢治にとっての科学でした。分野ごとに知を切り分けない学際性、そして主観と客観を峻別しない態度を探り続けた先に、多岐にわたる賢治の活動が立ち現れ...
Field Notes 010 主体がない「つくる」とは? 感覚を切り分けない宮沢賢治の創作 木村直弘さん<1/4> 10.02.2026 28:00
「Field Notes」では、デザインやテクノロジー、アートに携わる有識者のもとを訪ね、これからのデザインを思考する対話を重ねています。今回のゲストは、音楽学者の木村直弘さんです。 詩人、童話作家、教師、科学者、宗教家などさまざまな顔を持つ宮沢賢治。彼がこの世界をどのように知覚し記述してきたのかを辿ることが、デザインの本来的なあり方を捉えるヒントになるのではないか? 感覚をひらき、外界との関係を結び直すこと...
Field Notes 009 共同の幻想か?共異体のリアリティか? 石倉敏明さん<4/4> 17.08.2025 23:34
日常生活で人工知能(AI)と対話することが当たり前になった感覚。祭りや盆行事を受け継ぎながら先祖や動物に感謝し供養しようという感覚。このふたつを自然に受け入れる態度を、若い世代の作家やマタギから感じ取れるという石倉敏明さん。 死者も動植物も微生物も人間もひとつながりになった多元的な視座、デュアルやトリプルといった世界観ーー共異体というリアリティが、私たちを目覚めさせ、世界を捉える新しい感性を与えてく...
Field Notes 008 共同体?共異体? 矛盾を行き来する世界のあり方 石倉敏明さん<3/4> 17.08.2025 34:42
人間が世界の中心であることの必然性と、それを弱めていくことの必然性。相反する両者を受け入れる「デュアルモード」という態度は、周縁化されてきた東北の歴史において、さまざまな場面で目にすることができるように思います。 地域や人ごとに異なる自然との関わり方が、多様な造形や文化、風習を生み出していく。異なる感性をつなぎ、豊かな共有財産を育むインフラ「共異体」とは? 石倉敏明さんを迎えたトークシリーズの第3回...
Field Notes 007 人間を超えた他者が、自分を再発見する「鏡」となる 石倉敏明さん<2/4> 17.08.2025 27:12
人間が人間である以前に備えていた知覚や情動をフルに起動するアーティストたち。芸術人類学者とは、そのような動物的ともいえるアーティストと歩みを共にする「鏡」のような存在であると石倉敏明さんはいいます。 作家と学者、動物と人間、学生と教員、日本人と外国人など、異なる世界を照らし合わせ、知覚や文化を翻訳し共有する技術、キュレーションとは何か。石倉敏明さんを迎えたトークシリーズの第2回です。 _ ゲスト 石倉敏...
Field Notes 006 「非知」に向き合う?世界に「出会い直す」ためのアートと人類学の恊働 石倉敏明さん<1/4> 17.08.2025 24:48
「Field Notes」では、デザインやテクノロジー、アートなどさまざまな分野の有識者との対話を始めました。今回は、芸術人類学者の石倉敏明さんを迎えたトークシリーズの第1回(全4回)です。 吉泉がディレクターを務めた21_21 DESIGN SIGHT企画展「Material, or 」に企画協力というかたちで参画いただいた石倉さん。当時の議論を振り返りつつ、人間が自然や環境、世界に「出会い直す」ための、人類学のアプローチについてお話をう...
Field Notes 005 デザインの仮説─こぼれ落ちた「何か」を拾った先に 15.07.2025 30:28
人間を中心とした都市の発展の過程でこぼれ落ちた「何か」があるのではないか。 そのこぼれ落ちた何かを求め、今後のデザインの手がかりを探ってきた「TOHOKU Research」。それは、ノスタルジーや過去回帰、自然主義といったものではありません。現代的なツールやテクノロジーを携えながら、デザイン自体がどのように変容し、どんな役割を担うことができるのか? そんなデザイン自体の仮説を語り合いながら、フィールドリサーチの...
Field Notes 004 中動態のデザイン─「自分」の引力から離れるものづくり 09.07.2025 24:39
「つくる」という行為は、果たして「自分」という能動性だけで成り立っているものなのか? そんな疑問が、リサーチを進めるなかで浮かび上がってきました。東北各地で出会った宮沢賢治の創作や、マタギの視点、漆器職人の所作から伝わってきたのは、季節や素材、そして自分自身の変化を受け入れることで、ものづくりが「発生する」ような様相──何かをつくるというよりも、何かがつくられてゆくという感覚です。主体と客体、自然と...
Field Notes 003 「あちら側からやってくる」─わからなさと共にある日常のあり方 28.04.2025 25:26
全国から参拝客が訪れる青森県の霊場・恐山や、この世ならざる世界「異界」と共存する岩手県の遠野地域。それら「わからなさ」と共にあろうとする感覚は、あらゆる物事に白黒をつける思考とは違った、時に恐ろしい、そして時に豊かな時間をもたらしてくれるものであるように思えます。東北という自然環境に由来する、世界に対する独特の境界線─「あちら側」と「こちら側」を曖昧に捉え続ける態度こそ、人々の想像力を喚起する源で...
Field Notes 002 山々が身体を通り抜けていく?自然とのつながりを感じ直す 28.04.2025 24:28
山から海へと続く水の恵。山菜料理から伝わる季節の移ろい。「TOHOKU Research」は、まるで山々そのものが自分の身体を通り抜けていくような、自然とのつながりを自覚する機会でもありました。そんな「体感のリサーチ」とも言える体験の価値、見えているようで見えていなかった世界のあり様(よう)など、都市近郊で過ごす日々の生活との違いについて、メンバーが言葉にしました。 _ 話し手 吉泉 聡(TAKT PROJECT代表、デザイナー...
Field Notes 001 なぜ東北へ?「デザインの東北性」を探るリサーチ活動の始まり 28.04.2025 31:24
都市での生活や経済活動に結びついて発展してきたデザイン。それらとは異なるデザインのあり方を模索するなかで、TAKT PROJECTが掲げたコンセプトは「デザインの東北性」というものでした。都市と自然、中央と周縁といった二項対立ではないかたち─それぞれの概念や生き物、マテリアルを併置することで見えてくる世界の捉え方、そして現代のデザイナーが持ちうる態度とは何か。「知覚の採集」というテーマを携えた、身体と思考を行...
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