Miki Watanuki/Nozomi Tanaka

Cobe.fm 本好きコンサル2人の読後感想戦

Arts JA ↓ 294 episodes

コンサル×アートでフリーランスっぽく働くみき(左)と、コンサル・リサーチ会社を経営するのぞみ(右)の二人で、1冊の本を実際に読んで感じたこと、思ったことをふんわり楽しく話します。ビジネス書から戯曲・小説、SF、ノンフィクションまで幅広く取り上げています。読書が好きな人、本が好きな人、学びが好きな人、ぜひお耳に合いましたら。"読むことは人を豊かにする。聴くことは人を謙虚にする"みき(Tw: @miki_apreciar)のぞみ(Tw: @Nozomitnk)書き起こしサービスLISTENはこちら:https://listen.style/p/hv5wngkh? LUsFq7mq

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Miki Watanuki/Nozomi Tanaka

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Arts

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Oct 19, 2026

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Episodes

臨在感的把握のこと:山本七平『空気の研究』#2 23.02.2026

山本七平『空気の研究』回のpart2は、「いき」と「空気」の違いを、ふたりの“ものの見方”の差から掘り下げていく。みきは、人を理解するとき「心の中(何を考えているか)」に意識が寄りやすいので、「いき」のほうが手がかりにしやすいと自己分析する。一方でのぞみは、人そのものの内面というより、相手がまとっている“周辺情報”(会社での位置づけ、場の配置、振る舞いの輪郭)を読むほうが馴染む感覚があり、「空気」は合意形...

確実はそこにあるもの:山本七平『空気の研究』#1 16.02.2026

本好きのふたり・みき/のぞみが、山本七平『空気の研究』を読み解く回のpart1。 水曜休みの効用、嬉野温泉の湯豆腐セットで始まった長い昼、ガンダム映画を“2作目から”観てしまった話、中型免許(MT)教習の筋肉痛まで、近況トークを経て本編へ入っていきます。 後半では『空気の研究』へ。「空気はKY世代の新しい現象だと思っていたけれど、1970年代にすでに言語化されていた」という驚き、田舎で“空気”に押されてきた幼少期の体...

九鬼周造『いきの構造』#3 09.02.2026

最終回は、「渋い」と「いき」の差分を、さらに日常語へ降ろしていく回。女性の“渋さ”は成立するのか、樹木希林の「土渋」や年齢・経験量の議論を経て、渋みは“少量で後から効く”山椒のようなものだ、という比喩に辿り着きます。 一方で話題は、失敗談の扱いへ。にじみ出る深みは渋いが、ひけらかす失敗は野暮。NewsPicks的「失敗語りビジネス」を俎上に、想像の余地を残す振る舞いの難しさを検討します。 さらに『いきの構造』後...

九鬼周造『いきの構造』#2 02.02.2026

『いきの構造』を読み進めながら、議論は「いきな人とは誰か」から「いきな仕事とは何か」へ。白い部屋に“バン!”と光を当てるような「わかりやすさ」の誘惑と、そこから一歩引いた“野暮じゃない”振る舞いの難しさを、みき・のぞみが自分たちの働き方に重ねていきます。 後半の主役は「手土産」。高すぎず安すぎず、甘すぎず渋すぎず、相手に“返してね”を匂わせない絶妙なバランスに、粋の構造が露わになる。さらに「ビジュイイじ...

九鬼周造『いきの構造』#1 26.01.2026

九鬼周造『いきの構造』を課題本に、みき・のぞみが“そもそもいきって何?”から立ち止まって語り合う回。新年の近況と本厄トークを挟みつつ、神社のおみくじの価格設計を「正月マーケティング」として眺めてみたり、「粋/野暮」感覚の手触りを日常の所作や食べ方に引き寄せていきます。 後半は、みきが谷崎潤一郎『陰翳礼讃』と舞台照明の経験から、「見せすぎない」「主役に気づかせないのに効いている」美学としての“いき”を言...

2025年振り返り #3 19.01.2026

旅と読書の“折り返し地点”。のぞみはアイスランド出張の移動時間にAudibleで沢木耕太郎『深夜特急』を一気聴きし、旅の記憶と重ねて再発見します。後半はみきが『AはアセクシュアルのA』を起点に、“恋愛中心”の常識を問い直す視点へ。締めはのぞみの追加ベストとして『ハイ・コンフリクト』とSF『亜空間不動産株式会社』を紹介。次回課題本は九鬼周造『「いき」の構造』です。 以下、事前メモ みき 本 AはアセクシュアルのA 菜食主...

2025年振り返り #2 12.01.2026

のぞみの年間ベストは、立川談春の古典落語「鼠穴」。30円の“貸し方”が突きつけるのは、優しさと残酷さの境界、そして「相手の尊厳を傷つけてでも変化を促すこと」はあり得るのか、という問い。後半はみきが、映画『教皇選挙』の“中間管理職映画”としての面白さと映像美、さらに『落下の王国』4Kリマスターの圧巻ビジュアルを語る。 以下、事前メモ みき 本 AはアセクシュアルのA 菜食主義 イリナグリゴレさんのエッセイ 世界99 恥...

2025年振り返り #1 05.01.2026

年末恒例の「2025年ベストコンテンツ」回。冒頭は、韓国でコーヒーショップが“公園代わり”になっているという都市計画の話からスタート。新聞販売店の厳しい現実と、配達が結果的に“見守り”として機能している話、さらに花屋の仕入れがリアルタイム入札に置き換わっていく現場感まで、生活と産業の変化を拾い上げます。 そして本題は、みきの年間ベスト1『世界99』。ずっとまとわりつく「気持ち悪さ」を、なぜ“読む手”が止まらない...

トルストイ『人間にはたくさんの土地が必要か』#3 01.12.2025

『人間にはたくさんの土地が必要か』最終回となるpart3では、トルストイ本人の生き方から、現代の「反資本主義ブーム」まで、話題が一気に広がっていきます。 のぞみはまず、トルストイの人生をざっくりおさらい。 裕福な伯爵家に生まれ、『戦争と平和』を書き、晩年には「私有財産なんていらない」と悟りつつも、実際には家督と財産を背負い続け、最後は82歳で家出して地方の小さな駅で亡くなった——そんな「思想と現実に引き裂か...

トルストイ『人間にはたくさんの土地が必要か』#2 24.11.2025

みき=「人生、事件少ないな〜っていつも思ってるほう」 のぞみ=「長野の退屈でも案外ハッピーだった世界観を背負ってるほう」 として、このpart2はこんな回です👇 トルストイのパホームは土地に取り憑かれていくけれど、 もし彼が2020年代に転生していたら——狙うのは「タワマン」「フォロワー数」「課金コンテンツ」だったかもしれません。 今回のpart2では、みきとのぞみがパホームの欲望を、現代の私たちの「これさえあれば」...

トルストイ『人間にはたくさんの土地が必要か』#1 17.11.2025

今回の課題本は、トルストイの短編『人間にはたくさんの土地が必要か』。 ……のはずが、冒頭はインフルエンザで学年閉鎖になった小学校の話からスタートします。健康の話ばかりするようになった自分たちの年齢感に苦笑しつつ、みきは「都内ホテルで一泊して、伊勢丹ギフトを上限まで使い切る」というバースデー大散財プランを報告。妹と平成のヒットソングを肴に、一日中“昔話”をしてしまった自分を振り返ります。 一方ののぞみは、...

ドストエフスキー『地下室の手記』#3 10.11.2025

「地下室」にとどまる生の魅力と危うさをもう一度見直します。 みきは“働かず読書に没入する理想”に惹かれつつ、それが行動不能のこもりへと傾く怖さを自省。比喩として、日光と外気のある「離島の図書館」を挟み、閉鎖と開放のバランスを考えます。 のぞみは、リーザの出自(リガ)からバルトの光の弱さ/陰影を想起し、作中の階段描写を手掛かりに“地下室”の物理的条件や時系列(役人時代の住まい)を検討。さらに、執筆当時の連...

ドストエフスキー『地下室の手記』#2 03.11.2025

第二部のリーザの場面を軸に、語りの“痛さ”ではなく行動不能としての地下室男を読んでいきます。 みきは、第一部(40歳の独白)→第二部(20年前の回想)という配置が、主人公のこじらせを終生のものとして浮かび上がらせる点に注目。さらに、主観の濁流に客観的事実を少量混ぜるドストエフスキーの叙述のうまさ(例:リーザが札を置いて去る)を指摘します。 のぞみは、自己完結に陥る近代自我への対抗としてテニスのダブルスを参...

ドストエフスキー『地下室の手記』#1 27.10.2025

今回取り上げるのは、ドストエフスキー『地下室の手記』。 40歳の元役人が、自意識とこじらせの果てにたどり着いた独白の物語です。 冒頭では、のぞみがテニスウェア販売の現場で感じた“人の選択の不思議さ”を話し、 みきは久しぶりに小劇場のスタッフとして参加した経験から、 「若い人は体と魂がピタッとしている」という印象的な言葉で、世代の感覚の違いを語ります。 そこから、二人の話題は自然と“地下室男”へ。 のぞみは「SN...

ショーペンハウアー『孤独と人生』#3 06.10.2025

ショーペンハウアーの肝は、「人と一緒にいる時でさえ、内側に孤独を持ち込む」こと。――言うは易く、どうやって? みきは、年齢とともに外部の“ガソリン”に頼りがちな自分を見つめつつ、その実践の難しさを素直に語ります。のぞみは、岩波茂雄・山下太郎・南方熊楠の伝記を手がかりに、人が動き続けるためのエネルギー源のちがいを比較。さらに二人は、「会議で話が通じない瞬間」「機内で自分だけ読書灯を点けたとき」など、それ...

ショーペンハウアー『孤独と人生』#2 29.09.2025

もしショーペンハウアーが友だちだったら、きっと最初から「二軒目」の深さで語り合える人かもしれない。 みきは『孤独と人生』に出てくる「楽しみの三分類(再生力/刺激/感受性)」の切れ味に驚き、のぞみは「誤りは結果から原因を推すところに生ずる」という一節を、直前の会議の出来事と重ねて実感します。 さらに話題は、ショーペンハウアーが語る“愚行を招く三つの種(野心・虚栄心・自負)”から、“安売りされた自負=愛国...

ショーペンハウアー『孤独と人生』#1 22.09.2025

みきが北欧〜バルトを3週間旅したエピソードからスタート。豪華フェリーやオスロのサウナ、街並みに重ねた『ドラクエ』の世界観——移動の合間に読んでいたのがショーペンハウアー『孤独と人生』でした。 本を手がかりに、孤独を「幸福への道」と捉える視点にうなずくみきと、HBR(ハーバード・ビジネス・レビュー)の“職場の孤独”特集を思い出すのぞみ。 「絶対に孤独で、同時に孤独な人は一人もいない」という僧侶の言葉や、ノーベ...

オリバー・サックス『妻を帽子と間違えた男』 #3 15.09.2025

Part3は、「相互関係ってどんな人のこと?」という話からスタート。 みきは、自然体で相手の話を聞き、新しいものを引き出せる人をイメージ。のぞみは、自分にはあまりその感覚がなかったとしつつ、本に出てきた“相互関係が創造性を引き出す”エピソードに共感します。 そこから話題は音楽の力へ。作中でも音楽が人に良い影響を与える場面が多いことに気づき、みきは最近観た“観客も参加する音楽パフォーマンス”の体験を紹介。どん...

オリバー・サックス『妻を帽子と間違えた男』 #2 08.09.2025

Part2は、政治演説の話題からユーモアたっぷりにスタート。 大統領演説を“言葉だけで聞く人”と“表情だけで見る人”が、それぞれ別の理由で爆笑してしまうという症例を紹介しつつ、「もしかして強い信念を持ってる人も、何かにうまく“刺さって”盛り上がっちゃってるだけかも?」なんて軽口も。 印象に残った症例として、みきは「体のないクリスティーナ」を挙げます。自分の体の位置感覚(固有感覚)を失いながらも、鏡を見て姿勢を...

オリバー・サックス『妻を帽子と間違えた男』 #1 08.09.2025

今回のエピソードは、東京の猛暑トークや夏の予定の話からスタート。 みきの北欧旅行計画や、のぞみの日焼けエピソードで軽く盛り上がったあと、課題図書『妻を帽子と間違えた男』(オリヴァー・サックス)へ。 24人の患者を描く臨床エッセイを読んで、のぞみは「自分にも急に起こるかも…」とちょっと怖くなった派。 一方のミキは、困難を抱えた人たちが前向きに生きる姿から「意外と大丈夫かも」と安心派に。 記憶が2秒しか持たな...

ジェフリー・アーチャー『百万ドルをとり返せ!』#3 25.08.2025

「ありがとうを言わせない善行は、復讐かもしれない――?」 最終回となるPart3では、前回までの「上品な復讐」トークがさらに加速。 のぞみが語る“恩を売りまくることで相手に負い目を感じさせる”という無言の戦略に、みきも「それ、かなり復讐だよ!」と驚きつつ、それぞれの中にある“気づかぬ復讐心”を洗い出していきます。 さらに、男4人の悪だくみに友情が芽生える本作の構造を振り返りながら、「これは男の子の小説だ!」とい...

ジェフリー・アーチャー『百万ドルをとり返せ!』#2 18.08.2025

Part2「復讐したいと思ったこと、ありますか?」 ジェフリー・アーチャー『100万ドルを取り返せ』をきっかけに、今回は“復讐のエネルギー”をめぐる考察が繰り広げられます。 上品な復讐をやってのけるスティーブンに対して、「自分なら酒に溺れて終わる」「SNSで愚痴っておしまい」と語るふたり。とはいえ、「相手に恩を売って気まずくさせる」「役に立つことで上下関係を築く」…それって実は上品な復讐では?と、思わぬ内省が始ま...

ジェフリー・アーチャー『百万ドルをとり返せ!』#1 11.08.2025

今回の課題図書は、ジェフリー・アーチャーの傑作『100万ドルを取り返せ』。 ディスプレイのトラブルやテニスラケット試打会の“実力の暴力”エピソードから始まった今回、話は自然と「上品な復讐」とは何か?へと展開していきます。 イギリスの知識人4人が、詐欺で失った合計100万ドルを1ペニーも多くなく、少なくもなく取り返す痛快ストーリー。 その“復讐の方法”がモンテ・クリスト伯とは対照的で、「気づいたら気持ちよくお金を...

川喜多二郎『発想法』#3:発想を促す場所はどこ? 04.08.2025

シリーズの最終回では、「自分にとっての発想とは?」をめぐるやりとりが中心となります。 KJ法やクリエイティブの分類を起点に、二人それぞれがどんなふうに発想をしているのか、自覚的に振り返る時間に。 将棋やテニス、小説執筆、村上春樹のオーディオブック体験など、話題は多岐にわたりながらも、自然と“発想”や“創造”についての考察が深まっていきます。 それぞれの「発想の型」が違うことに気づいたり、 情報を整理してから...

川喜多二郎『発想法』#2:"発想豊か"ってなんだろう? 28.07.2025

今回は、KJ法の本質と限界、そして「発想とは何か?」をより深く掘り下げていくPart2。 KJ法やブレインストーミングを実際に体験してきた二人が、その実効性や課題を率直に語り合いながら、現代における“発想の場”のあり方を問い直します。話はやがて、将棋やテニスの話題へと広がり、藤井聡太の思考法や競技の構造理解が、創造性にどんな示唆を与えるかを考察。思考の枠組みを「いったんバラす」ことで見えてくる新しい全体像とは...

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