roudoku iqunity
朗読のアナ 寺島尚正
100万再生突破!ありがとうございます。 ラジオアナウンサーは言葉を読み語る表現者。 文化放送から、四十年にわたってリスナーに語りかけている寺島尚正アナウンサーがさまざまな作品を朗読します。 その声が紡ぎ出す物語に耳をすませ、語りから無限に広がる想像力、日本語の奥深さをご堪能ください。 朗読のお仕事がございましたらお声かけください。
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roudoku iqunity
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10 oct. 2026
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Épisodes
芥川龍之介 「沼地」 10.01.2024 8:27
いつの世も発表された作品は批評や感想にさらされます。いかに作者が人生を捧げ心血を注いだ作品であっても、ときには作品の価値と向き合わない気まぐれや予断に満ちた意見が、作者を毀損することもあります。芥川が創造することの苦しみを見つめた小品です。
渡辺温 「或る母の話」 25.12.2023 26:23
母一人子一人の家庭で不自由なく育った娘が適齢期を迎え、選んだ相手を母親に紹介すると、母親は予想をしていなかった反応をみせます。若きモダニズムの旗手として、編集者としても作家としても将来を嘱望されながら、20代で早逝した渡辺温のひねりを利かせた短編です。
宮沢賢治 「どんぐりと山猫」 15.12.2023 22:47
一郎は「あした、めんどなさいばんしますから、おいでんなさい」と、山猫裁判長に呼び出されて、どんぐりたちのいざこざを解決する知恵を求められます。不可思議な楽しさと可笑し味に溢れた作品ですが、大正デモクラシーの時代に書かれたもので、起きる出来事は読む人にさまざまな意味を感じさせるのではないでしょうか。
山本周五郎 「薯粥」 05.12.2023 46:23
江戸時代の初期は、幕府が武力を背景とした武断政治で大名家の取り潰しや減封を行ったため、世に不満を抱えた浪人があふれて大きな事件を起こしました。そこから武家社会は泰平の世に向かいはじめ、文武の文に重きを置くようになります。武家社会の価値観が移りかわろうとする時代に、武士の本懐を爽やかに貫く青年の話です。
宇野浩二 「でたらめ経」 28.11.2023 21:53
田舎で一人暮らししている老女は、旅人に乞うてお経を教えてもらいます。そのお経が思わぬ役にたつことになります。読者の予想に応える途中からの運びは、滑稽なうえに気持ちよさもあります。宇野浩二はふり幅の大きい作家ですが、持ち前の軽妙な語り口を楽しめる作品です。
菊池寛 「島原心中」 20.11.2023 52:11
菊池寛は大学を卒業後に新聞社の社会部で記者を務めながら、作家としての道を模索していました。これは「恩讐の彼方に」を発表し、新聞社をやめ職業作家として活動を始めた大正10年の作品です。島原遊郭の底辺で生きる女のおこした心中事件を通じて、若い検事が社会の生々しい現実を目の当たりにします。新聞記者としての経験が存分に生かされ、細部のリアリティが重厚感を生み出しています。
夢野久作 「若返り薬」 17.11.2023 12:20
少年がいたずら心でお爺さんの薬を持ち出したところ、その薬にはとてつもない力が秘められていたことを知ります。現実と虚構の境目を自在に飛び越える、夢野久作らしい作品です。子供向けの優しい文章になっているからこそ、抵抗なく不思議で奇妙な世界に引き込まれてしまいます。。
岩本素白 「こがらし」 14.11.2023 11:59
麻布生まれの岩本素白は散歩の達人といわれ、東京のあちこちを一人歩いては随筆に残しました。その素白が、かつて冬の東京に吹いたこがらしのことを思い出します。細やかで滋味に溢れた語り口が、静かに沁みいってくる随筆です。人生が日常の積み重ねであることをしみじみと感じさせます。
山本周五郎 「鏡」 10.11.2023 27:12
江戸幕府は長く続きましたが、その幕藩体制が固まったのは三代将軍家光の時代です。群雄割拠した戦国時代の気風が残るなかで、幕藩体制を揺るがぬものにするために尽くした有能な家臣たちがいました。主人公の阿部忠秋もその一人です。現実的で柔軟な対応をしたといわれる忠秋らしさが、山本周五郎の手にかかるとこのような話になります。
岸田國士 「海の誘惑」 07.11.2023 12:50
岸田國士は、劇作を中心に文学界で幅広く活躍しました。今もその名を冠した戯曲賞で有名です。陸軍士官学校を出て入隊しましたが、文学への思いを断ちがたく勘当されながらも創作の道に入ります。そして戦前にフランス留学し、演劇と深くかかわるようになりました。当時のフランス文学の影響を感じさせる小品です。
山本周五郎 「薯粥」 07.11.2023 46:24
江戸初期に幕府は武力を背景とした武断政治で、大名の取り潰しや減封が行われたため、不満を抱えた浪人があふれ、大きな事件を起こしました。それ以降は武家社会も泰平を求めて、文武の文の方に重きを置くようになって行きます。変わりつつある時代に、武士の本懐を爽やかに貫く青年の話です。
小川未明 「白い門のある家」 03.11.2023 14:28
児童文学で有名な小川未明は多くの怪談小説を残しています。これは大人にとっても興味深く、幻想的で不思議な話です。真夜中に喫茶店で一息入れようと家を出た男が、開いている店を捜し歩いき途方に暮れていた時に、道で出会った見知らぬ男が案内してくれたのは、懐かしい過去が詰め込まれたようなお店でした。
山本周五郎 「其角と山賊と殿様」 29.10.2023 20:37
のちに榎本から姓をあらため宝井となった其角は江戸時代の俳諧師で、蕉門十哲に名を連ねました。洒落風と呼ばれる作風を編み出して評価を高め、多くの著名人との交流も記録に残っています。そんな其角も、若い頃は貧乏で酒にだらしなく、その日その日を過ごしていました。いつものように深酒した夜、信じられないような場所へ拉致されてしまいます。
織田作之助「秋の暈」 25.10.2023 7:57
日本の四季が消えつつあるといわれますが、季節の変わるわずかな予兆をとらえた作品です。盛る夏にも終わりは訪れ、その気配はもの悲しく切なさを感じさせます。哀愁の漂う季節に揺れ動く心が繊細な筆致で描かれます。 秋という字の下に…で始まる書き出しから、静かで寂しい世界にひき込まれていきます。
芥川龍之介 「捨児」 17.10.2023 19:55
寺の門前に捨てられ和尚に育てられた少年は、現れた母に引き取られ成人します。その裏では大人たちの複雑な事情と心情が絡み合っていました。龍之介自身、幼い頃に実母が気を病み、そのため家の面倒を見てくれていた母の妹と父の間に弟が生れるといった複雑な出来事を経験しました。そんな芥川ならではの母と子の心を見つめた作品です。
林芙美子 「美しい犬」 13.10.2023 13:17
愛犬家であった林芙美子の作品です。裕福な環境で暮らしていた犬が、飼い主と離れて厳しい日々を送るようになります。犬は飼い主とともに過ごしたかつての素晴らしい日々に、思いをはせます。林芙美子が描きたかった犬の美しさとはなんだったのでしょうか。犬の犬らしい生き方が胸に沁みます。
太宰治 「清貧譚」 10.10.2023 34:31
太宰治の「御伽草子」のなかには、日本の昔話のほかに中国の幻想怪奇譚集「聊斎志異」を翻案した作品も収められています。これはその一つです。原作は大変に短いためかなり膨らませてあり、もはや太宰の作品として読んでも良いのではないでしょうか。筑摩書房の高校教科書でもとりあげられています。
江戸川乱歩 「接吻」 03.10.2023 20:39
若い夫に日頃から会社で厳しくあたる上司は、同世代のうえに妻の知人でもありました。夫の気持ちは複雑です。乱歩の書く男女の話には、妖しい猟奇的な作品が少なくありません。そんな読者の乱歩作品に抱く印象も、トリックとして利用したのではないかと思わせる機知にとんだ短編です。
岡本綺堂 「怪談一夜草紙」 28.09.2023 34:18
岡本綺堂十八番の怪談と捕物帖の、両方の魅力を味わえる短編です。今で云えば事故物件、祟りがあると噂が立つ家に浪人者の父と息子が引っ越してきます。幽霊の噂など意に介さず、近所にも評判良く暮らしていましたが、仕官が叶い家を出ようとした最後の晩に・・・。
中原中也 「我が生活」 25.09.2023 12:15
詩人の中原中也は良家に生まれ育ちながら困窮し、幼少期は天才と言われながら道を外れた振れ幅の極端な人生を歩みました。今も若い世代の共感を得ている中也の青春の蹉跌、才能がありながら世に認められることなく、屈託を抱えながらもがいている若者の心情がにじみ出てくる日記随筆です。
芥川龍之介 「仙人」 20.09.2023 12:25
かつては教科書にも採用されていた短編です。短い話ですが、さまざまな読み解き方が楽しめます。仙人になる修行がしたいという権助は、医者の下働きとしていいように使われ続けます。古狐とあだ名される医者の女房が不思議な役回りをしています。素直にも、複雑にも考えることの出来る芥川作品です。
林不忘 「早耳三次捕物聞書 海へ帰る女」 16.09.2023 22:03
物情騒然とし世も人も不安を抱えていた幕末に、江戸は本芝の酒屋に全身びっしょりと濡れた女が、たびたび酒を買いにやってきます。その正体が気になった酒屋の主人に、女はあることを告げます。腕っこきの岡っ引きだった男が、かつてかかわった不思議な事件を回想します。
山川方夫 「蒐集」 12.09.2023 27:39
1962年にヒッチコックマガジンで発表された山川万夫の短編ミステリーです。飽くことない蒐集欲を持つ大学教授が、一目見て魅入られた瓶を手に入れるため、引き換えに渡したものは?モダンで乾いたムードが漂う、山川らしい味わいの作品です。
国木田独歩 「二老人」 11.09.2023 25:00
定年退職を迎えて、年金のみで身の丈にあった暮らしをするのか、少しでも収入を増やすために働ける限り働くか。55歳定年時代のお話で、令和の今とは状況が違いますが、老いてからのクオリティ・オブ・ライフを考える意味では現在にも通じます。二人の老人ですが、それまでの生き方が老後の人生の分かれ目となったようです。
永井荷風 「にぎり飯」 05.09.2023 27:14
永井荷風は戦争中に空襲で焼け出され、晩年に代名詞となった千葉県市川市の住人になります。大空襲で人生が大きく変わったのは、荷風散人だけではありません。空襲で家族を失い寄る辺を無くした男と女が、炊き出しの握り飯で結びつきます。新しい人生を歩み始めてから、過去が続いていたことを知ったとき、二人は選択を迫られます。
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