一般社団法人 青空朗読

青空朗読

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インターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する「青空朗読」は、プロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートし、最近は、朗読を学ぶ一般の方々からも作品を提供していただいています。2016年5月に一般社団法人となりました。

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19 Οκτ 2026

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Επεισόδια

【青空朗読】猫の広告文 著者:夏目 漱石 読み手:手塚 未紗 時間:1分7秒 05.08.2026

猫の広告文 著者:夏目 漱石 読み手:手塚 未紗 時間:1分7秒  吾輩は猫である。名前はまだない。主人は教師である。迷亭は美学者、寒月は理学者、いづれも当代の変人、太平の逸民である。吾輩は幸にして此諸先生の知遇を辱ふするを得てこゝに其平生を読者に紹介するの光栄を有するのである。……吾輩は又猫相応の敬意を以て金田令夫人の鼻の高さを読者に報道し得るを一生の面目と思ふのである。…… 【青空朗読】とは 青空朗読はイ...

【青空朗読】告げ人 著者:伊藤 左千夫 読み手:齊藤 雅美 時間:35分7秒 04.08.2026

告げ人 著者:伊藤 左千夫 読み手:齊藤 雅美 時間:35分7秒  雨が落ちたり日影がもれたり、降るとも降らぬとも定めのつかぬ、晩秋の空もようである。いつのまにか風は、ばったりなげて、人も気づかぬさまに、小雨は足のろく降りだした。  もうかれこれ四時過ぎ五時にもなるか、しずかにおだやかな忌森忌森のおちこち、遠くの人声、ものの音、世をへだてたるものの響きにもにて、かすかにもやの底に聞こえる。近くあからさまな...

【青空朗読】ヌスビトト コヒツヂ 著者:新美 南吉 読み手:あとみ たえこ 時間:3分42秒 03.08.2026

ヌスビトト コヒツヂ 著者:新美 南吉 読み手:あとみ たえこ 時間:3分42秒  ヤワラカイ クサガ ミドリノ モウフノヤウニ ハヱテ ヰル ヒロツパニ タクサンノ ヒツジガ メイメイト ナキナガラ アソンデ ヰマシタ。  スルト ソコヘ ヒトリノ ヌスビトガ トホリカカリマシタ。オナカガ スイテ ヰル ヌスビトノ メニ、フト マルマルシタ コヒツジガ 一ピキ、ミンナト ハナレテ アソンデ ヰルノガ ウ...

【青空朗読】月と海豹 著者:小川 未明 読み手:西沢 裕子 時間:14分44秒 02.08.2026

月と海豹 著者:小川 未明 読み手:西沢 裕子 時間:14分44秒  北方の海は銀色に凍っていました。長い冬の間、太陽はめったにそこへは顔を見せなかったのです。なぜなら、太陽は、陰気なところは、好かなかったからでありました。そして、海は、ちょうど死んだ魚の眼のようにどんよりと曇って、毎日雪が降っていました。  一疋の親の海豹が、氷山のいただきにうずくまって、ぼんやりとあたりを見まわしていました。その海豹は...

【青空朗読】沼地 著者:芥川 龍之介 読み手:矢野 淳子 時間:7分18秒 01.08.2026

沼地 著者:芥川 龍之介 読み手:矢野 淳子 時間:7分18秒  ある雨の降る日の午後であった。私はある絵画展覧会場の一室で、小さな油絵を一枚発見した。発見――と云うと大袈裟だが、実際そう云っても差支えないほど、この画だけは思い切って彩光の悪い片隅に、それも恐しく貧弱な縁へはいって、忘れられたように懸かっていたのである。画は確か、「沼地」とか云うので、画家は知名の人でも何でもなかった。また画そのものも、た...

【青空朗読】ツェねずみ 著者:宮沢 賢治 読み手:室 由美子 時間:15分37秒 31.07.2026

ツェねずみ 著者:宮沢 賢治 読み手:室 由美子 時間:15分37秒  ある古い家の、まっくらな天井裏に、「ツェ」という名まえのねずみがすんでいました。  ある日ツェねずみは、きょろきょろ四方を見まわしながら、床下街道を歩いていますと、向こうからいたちが、何かいいものをたくさんもって、風のように走って参りました。そしてツェねずみを見て、ちょっとたちどまって早口に言いました。 「おい、ツェねずみ。お前んとこの...

【青空朗読】ヌタプカムシペ山脈の畔り 著者:今野 大力 読み手:シュエ・ガオ 時間:1分44秒 30.07.2026

ヌタプカムシペ山脈の畔り 著者:今野 大力 読み手:シュエ・ガオ 時間:1分44秒 色づく木々の丘の上の林へ 今日一日私は出かけた めずらしい晴天である 葡萄の葉と楡と、楢と栓とそれらみんな色づいて来た 最早すべて葉を落したものもある つたをたぐって丘に登る時 私は愉快である 登って見下せば又愉快である みごもった稲田を広い平野の端から端へ 見てゆくのも愉快である いろんな野菜の収穫の終った畑も 今は黍と芋蔓がし...

【青空朗読】月が出る 著者:小川 未明 読み手:幡山 睦実 時間:43秒 29.07.2026

月が出る 著者:小川 未明 読み手:幡山 睦実 時間:43秒 だれが山でらっぱ吹く、 青い空から月が出る。 だれが野で太鼓打つ、 広い畑から月が出る。 だれが海で笛を吹く、 波の中から月がでる。 だれが町で歌うたう、 月がまんまるく照らしている。 【青空朗読】とは 青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読するプロのアナウンサーによる社会貢献活動としてスタートしました。近年は、朗読を学ぶ一般の方...

【青空朗読】西班牙犬の家(夢見心地になることの好きな人々の為めの短篇) 著者:佐藤 春夫 読み手:水野 久美子 時間:30分32秒 28.07.2026

西班牙犬の家(夢見心地になることの好きな人々の為めの短篇) 著者:佐藤 春夫 読み手:水野 久美子 時間:30分32秒  フラテ(犬の名)は急に駆け出して、蹄鍛冶屋の横に折れる岐路のところで、私を待っている。この犬は非常に賢い犬で、私の年来の友達であるが、私の妻などは勿論大多数の人間などよりよほど賢い、と私は信じている。で、いつでも散歩に出る時には、きっとフラテを連れて出る。奴は時々、思いもかけぬようなと...

【青空朗読】くまの こ 著者:新美 南吉 読み手:篠原 みのり 時間:2分39秒 27.07.2026

くまの こ 著者:新美 南吉 読み手:篠原 みのり 時間:2分39秒  かりうどが、ゆきの つもった やまへ、りょうに いきました。うさぎを 一ぴき みつけたので、きの あいだや こみちの うえを、おっかけまわって、やっとの ことで うちとめました。うさぎを ふくろに いれて、そこの きの したで ひとやすみ してから、うちの ほうへ かえりかけました。たにを ひとつ こして、こちらの やまへ きた と...

【青空朗読】砂をかむ 著者:坂口 安吾 読み手:佐藤 優 時間:3分50秒 26.07.2026

砂をかむ 著者:坂口 安吾 読み手:佐藤 優 時間:3分50秒  五十ちかい年になってはじめて子ができるというのは戸惑うものである。できるべくしてできたというのと感じがちがって、ありうべからざることが起ったような気持の方が強いものだ。大そうてれくさい。お子さんは近ごろ、なぞと人に云われると、それだけでてれたりしてしまう・・・ 【青空朗読】とは 青空朗読はインターネット上の図書館「青空文庫」の作品を朗読する...

【青空朗読】熊手と提灯 著者:正岡 子規 読み手:齋藤 こまり 時間:15分28秒 25.07.2026

熊手と提灯 著者:正岡 子規 読み手:齋藤 こまり 時間:15分28秒  本郷の金助町に何がしを訪うての帰り例の如く車をゆるゆると歩ませて切通の坂の上に出た。それは夜の九時頃で、初冬の月が冴え渡って居るから病人には寒く感ぜられる。坂を下りながら向うを見ると遠くの屋根の上に真赤な塊が忽ち現れたのでちょっと驚いた。箒星が三つ四つ一処に出たかと思うような形で怪しげな色であった。今宵は地球と箒星とが衝突すると前か...

【青空朗読】雀 著者:太宰 治 読み手:齊藤 雅美 時間:30分44秒 24.07.2026

雀 著者:太宰 治 読み手:齊藤 雅美 時間:30分44秒  この津軽へ来たのは、八月。それから、ひとつきほど経って、私は津軽のこの金木町から津軽鉄道で一時間ちかくかかって行き着ける五所川原という町に、酒と煙草を買いに出かけた。キンシを三十本ばかりと、清酒を一升、やっと見つけて、私はまた金木行の軽便鉄道に乗った。 「や、修治。」と私の幼名を呼ぶ者がある。 「や、慶四郎。」と私も答えた。  加藤慶四郎君は白衣...

【青空朗読】クねずみ 著者:宮沢 賢治 読み手:室 由美子 時間:19分36秒 23.07.2026

クねずみ 著者:宮沢 賢治 読み手:室 由美子 時間:19分36秒  クという名前のねずみがありました。たいへん高慢でそれにそねみ深くって、自分をねずみの仲間の一番の学者と思っていました。ほかのねずみが何か生意気なことを言うとエヘンエヘンと言うのが癖でした。  クねずみのうちへ、ある日、友だちのタねずみがやって来ました。  さてタねずみはクねずみに言いました。 「今日は、クさん。いいお天気です。」 「いいお天...

【青空朗読】すずの兵隊さん 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:つかさ 時間:20分3秒 22.07.2026

すずの兵隊さん 著者:ハンス・クリスチャン・アンデルセン/矢崎 源九郎 訳 読み手:つかさ 時間:20分3秒  あるところに、二十五人のすずの兵隊さんがいました。この兵隊さんたちは、みんな兄弟でした。なぜって、みんなは、一本の古いすずのさじをとかして作られていましたから。  どの兵隊さんも、鉄砲をかついで、まっすぐ前をむいていました。着ている赤と青の軍服は、たいへんきれいでした。兵隊さんたちは、一つの箱の...

【青空朗読】果物の天国 著者:中谷 宇吉郎 読み手:手塚 未紗 時間:4分7秒 21.07.2026

果物の天国 著者:中谷 宇吉郎 読み手:手塚 未紗 時間:4分7秒  この夏、アメリカの友人から妙なことを頼まれた。それは岡山の白桃と二十世紀とを食べておいてくれ、という依頼なのである。この男は、前に日本へ一度来たことがあるが、アメリカへ帰ってからも、どうしても忘れられないのは、白桃と二十世紀との味であるという。ところが、どうしてもあれは、アメリカまで送ってもらうことは出来ない。それで日本へ帰ったら、代...

【青空朗読】随想 著者:上村 松園 読み手:植田 恵子 時間:3分44秒 20.07.2026

随想 著者:上村 松園 読み手:植田 恵子 時間:3分44秒  時代の移り変わりは妙なものである。そのころは新しく奇異の思いにも感じられなかったことが、後にふり返ると滑稽にも思われる。  私は明治二十年、十三歳の頃京都の画学校に入ったが、その時分の学校は今の京都ホテルの処にあって、鈴木松年先生が北宗画の教授をされていた。半季ほどたってこの学校に改革が起こって松年先生は学校をやめられた。そんなことでその儘私...

【青空朗読】果物の木の在所 著者:津村 信夫 読み手:黒田 留美子 時間:14分26秒 19.07.2026

果物の木の在所 著者:津村 信夫 読み手:黒田 留美子 時間:14分26秒  信州の子供達や大人が首をながくして待つてゐた春は、永い間待つただけの甲斐があつて、これは又なんと美しい時でせう。  信州では、梅、桃、桜、杏、李といふやうな、春の花がいつときに咲き出すと言はれてゐます。勿論いつときとは言つても、多少の早いおそいはありませうが、まるで匂ひこぼれるやうな美しい花が、町の庭にも、野や山にも、相ついで、...

【青空朗読】水仙の幻想 著者:薄田 泣菫 読み手:能島 昭子 時間:5分30秒 18.07.2026

水仙の幻想 著者:薄田 泣菫 読み手:能島 昭子 時間:5分30秒  すべての草木が冬枯れはてた後園の片隅に、水仙が五つ六つ花をつけてゐる。  そのあるものは、肥り肉の球根がむつちりとした白い肌もあらはに、寒々と乾いた土の上に寝転んだまま、牙彫りの彫物のやうな円みと厚ぽつたさとをもつて、曲りなりに高々と花茎と葉とを持ち上げてゐる。  白みを帯びた緑の、女の指のやうにしなやかに躍つてゐる葉のむらがりと、爪さ...

【青空朗読】草と虫とそして 著者:種田 山頭火 読み手:宮澤 賢吉 時間:6分57秒 17.07.2026

草と虫とそして 著者:種田 山頭火 読み手:宮澤 賢吉 時間:6分57秒  いつからともなく、どこからともなく、秋が来た。ことしは秋も早足で来たらしい。  昼はつくつくぼうし、夜はがちゃがちゃがうるさいほど鳴き立てていたが、それらもいつか遠ざかって、このごろはこおろぎの世界である。こおろぎの歌に松虫が調子をあわせる。百舌鳥の声、五位鷺の声、或る日は万歳万歳のさけびが聞える。夜になると、どこかのラジオがきれ...

【青空朗読】水車のある教會 著者:オウ・ヘンリ/三宅 幾三郎 訳 読み手:矢野 淳子 時間:42分34秒 16.07.2026

水車のある教會 著者:オウ・ヘンリ/三宅 幾三郎 訳 読み手:矢野 淳子 時間:42分34秒  レイクランヅはハイカラな避暑地の目録には入つてゐない。クリンチ川の小さな支流に臨むカンバランド山脈の低い支脈の上に在る。もと/\レイクランヅといふのは、寂しい狹軌鐵道沿線の、二十數戸の靜かな村の名である。まるで、鐵道が松林の中で道に迷つて、怖く淋しくなつて、その村へ逃げ込んだやうにも見え、又村の方が道を失つて、...

【青空朗読】グースベリーの熟れる頃 著者:宮本 百合子 読み手:中村 昭代 時間:22分41秒 15.07.2026

グースベリーの熟れる頃 著者:宮本 百合子 読み手:中村 昭代 時間:22分41秒  小村をかこんだ山々の高い峯は夕日のさす毎に絵で見る様な美くしい色になりすぐその下の池は白い藻の花が夏のはじめから秋の来るまで咲きつづける東北には珍らしいほどかるい、色の美くしい景色の小さい村に仙二は住んで居た。  十八で日に焼けた頬はうす黒いけれ共自然のまんまに育った純な心持をのこりなく表して居る、両方の眼は澄んで大きな...

【青空朗読】牛女 著者:小川 未明 読み手:山城 美奈 時間:21分16秒 14.07.2026

牛女 著者:小川 未明 読み手:山城 美奈 時間:21分16秒  ある村に、脊の高い、大きな女がありました。あまり大きいので、くびを垂れて歩きました。その女は、おしでありました。性質は、いたってやさしく、涙もろくて、よく、一人の子供をかわいがりました。  女は、いつも黒いような着物をきていました。ただ子供と二人ぎりでありました。まだ年のいかない子供の手を引いて、道を歩いているのを、村の人はよく見たのであり...

【青空朗読】りんごの車 著者:新美 南吉 読み手:鈴木 佳子 時間:1分14秒 13.07.2026

りんごの車 著者:新美 南吉 読み手:鈴木 佳子 時間:1分14秒 りんごが三かご のつてる車、 ころころいつた。 子供が押した。  (りんごが一かご   あちらで売れた。) りんごが二かご 木箱の車、 ころころいつた。 子供が押した。  (りんごが一かご   こちらで売れた。) りんごが一かご のこつた車、 ころころいつた。 子供が押した。  (りんごが一かご   どこかで売れた。) 帰りは子供が のつてる車、 ころころ...

【青空朗読】うさぎさん と おほかみさん 著者:村山 籌子 読み手:鈴木 星南 時間:2分29秒 12.07.2026

うさぎさん と おほかみさん 著者:村山 籌子 読み手:鈴木 星南 時間:2分29秒  うさぎさんが散歩してゐました。もうなつになりかけでしたから、きれいな花が咲いてゐました。そしていゝ匂(にほ)ひがしてゐました。  一人で歩くのは、うさぎさんには、初めてです。なぜといつて、うさぎさんは小学校の二年生でしたから。一人だつたので、とてもこわかつたのでした。うさぎさんは大変背がひくいでせう。ですから、鼻の先に見...

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