野村一夫(人文社会学者)

ソシオリウム

Society JA ↓ 246 Folgen

人文社会系講義。社会学の復習から社会理論へ。

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野村一夫(人文社会学者)

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23. Okt 2026

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246民主的理性(8)包摂的な熟議 23.10.2026

エレーヌ・ランデモア『民主的理性』勁草書房。 エレーヌ・ランドモアの著書『民主的理性』第4章に基づき、「包摂的な熟議」と「認知的多様性」がもたらす集合知のメカニズムを解説している。熟議とは推論や論証に基づく意思決定プロセスであり、全員一致の合意を目指す理想主義的な立場に対し、対立を明確化し不合意を構造化する現実的なアプローチも議論されている。本章の核心は、均質で極めて優秀な少数の専門家集団よりも、認...

245民主的理性(7)デモクラシーの認識的議論の選択的系譜学 22.10.2026

エレーヌ・ランデモア『民主的理性』勁草書房。 エレーヌ・ランドモアの著作『民主的理性』第3章に基づき、デモクラシーの認識的議論の系譜を整理している。デモクラシーの優位性や集合知を巡る議論は、主に討議を重んじる「話す人たち(熟議)」と、統計的特性を重視する「数える人たち(集計)」の系譜に大別される。プロタゴラスやアリストテレスは集団全体の知恵や熟議の重要性を説き、マキャベリは君主よりも民衆の判断のほう...

244民主的理性(6)規範的アプローチ 18.10.2026

エレーヌ・ランデモア『民主的理性』勁草書房。 #シュンペーター主義 #参加理論 #熟議理論 #認識的民主主義 エレーヌ・ランドモア『民主的理性』第2章を解説した講話の要約です。 冒頭では前回講話の言い間違い(ミクロ理論とマクロ理論の混同)をフロイト的解釈やカメラレンズの呼称を交えて訂正し、限定合理性に関してハーバート・サイモンの著作を紹介しています。 本題では「民主主義は愚かな多数者による支配か」という問...

243民主的理性(5)デモクラシーは愚かな多数者による支配なのか 16.10.2026

バーリン『ハリネズミと狐』岩波文庫。 エレーヌ・ランデモア『民主的理性』勁草書房。 Geminiによる要約。 本講義は、思想の類型論と民主主義における市民像批判を軸に展開されます。 前半ではバーリンの『ハリネズミと狐』を基に、世界を単一の統合原理で捉える「ハリネズミ型」と、多様で矛盾した現実をそのまま受け止める「狐型」の思考を対比します。トルストイは鋭い人間観察眼を持つ「狐」の天性を備えながら、内面では一貫...

242民主的理性(4)人民の集合知としての民主的理性 15.10.2026

エレーヌ・ランドモア『民主的理性』上下、勁草書房。 Geminiによる要約。 エレーヌ・ランドモアの著書『民主的理性』第1章の読解・講義動画の要約です。 動画では、民主主義を「包摂的な集合的意思決定手続き」と定義し、全員に関わる決定を全員で行う枠組みとして整理します。代表制は即時性が低いゆえに反省や洗練の時間をもたらし、直接民主制以上に知的で優れた統治形態となり得ると指摘されます。 決定ルールには「熟議民主...

241民主的理性(3)迷路と大衆 14.10.2026

エレーヌ・ランデモア『民主的理性』上下巻、勁草書房。 Geminiによる要約 本動画では、エレーヌ・ランドモアの著書『民主的理性』第1章第1節「迷路と大衆」の内容が解説されています。思想史においてデモクラシーは愚者や群集の支配として疑念を向けられがちでしたが、本書は集合知と認知的多様性の観点からデモクラシーの認識論的優位性を擁護します。 その根拠として「迷路の思考実験」が紹介されます。多様な言語や形式でヒン...

240民主的理性(2)マチズモ、未来世紀ブラジル、ピノキオ 08.10.2026

ジョージ・モッセ『男のイメージ』中公文庫。 映画「未来世紀ブラジル」 カルロ・コッローディ『ピノッキオの冒険』光文社古典新訳文庫。 手塚治虫『ピノキオ』手塚治虫文庫全集、講談社。 Geminiによる要約。 前半では、イタリア・ファシズムの男性像(マチズモ)の補足に続き、映画『未来世紀ブラジル』や『ショック・ドクトリン』、アサド政権下の実態を例証とします。油断している隙に突然突入し、頭に袋を被せて連行・拷問す...

239民主的理性論(1)もの言うコオロギとプロローグ 05.10.2026

エレーヌ・ランデモア『民主的理性』上下巻、勁草書房。 Geminiによる要旨。 本動画では、エレーヌ・ランデモアの著書『民主的理性:みんなで決める政治の正しさ』を題材とした新シリーズの導入が語られます。冒頭では、前回取り上げたウンベルト・エーコのファシズム論に登場する「物言うコオロギ」を起点に、『ピノッキオ』の原作におけるコオロギの役割(正論で忠告するもお節介とみなされ殺される存在)やイタリアの慣用句に触...

238知識人論(14)エーコの原ファシズム論 03.10.2026

ウンベルト・エーコ『永遠のファシズム』岩波現代文庫。 Zoomによる要約。 野村一夫は「ソシオリウム238回目」で知識人論シリーズの第14回として、ウンベルト・エーコの『永遠のファシズム』の「戦争を考える」と「永遠のファシズム」を中心に講義を行った。冒頭では湾岸戦争期の知識人の沈黙や役割を論じ、知識人は真実概念の批判的究明や暫定的な発信、あるいは沈黙という道徳的選択を果たす存在であり、メディア状況の変化によ...

237知識人論(13)ヤスパースの戦争責任論(⑥罪の清め) 02.10.2026

カール・ヤスパース『われわれの戦争責任について』ちくま学芸文庫。 Zoomによる要約。 野村一夫はソシオリウム237回目の知識人論シリーズで、ヤスパースの「我々の戦争責任」について1946年に出版された本の内容を読み返し、特に「罪の清め」という概念について詳しく説明した。ヤスパースはドイツ人全体が政治的に問われる責任について、個人レベルでの反省と集団的責任の区別が重要であると強調し、清めの回避のパターンとして...

236知識人論(12)ヤスパースの戦争責任論(⑤弁解の可能性) 01.10.2026

カール・ヤスパース『われわれの戦争責任について』ちくま学芸文庫。 野村一夫は、知識人論シリーズの第12回として、カール・ヤスパースの『我々の戦争責任について』を読み解き、ドイツ人の罪の区別とその弁解の可能性について説明した。ヤスパースは、刑法上の罪、政治上の罪、道徳上の罪、形而上学的罪の四区分を提示し、特に政治的責任は全ドイツ国民が負うべきだと主張した。ヤスパースは、集団としての非難はナチスと同様の...

235知識人論(11)ヤスパースの戦争責任論(④ドイツ人としての罪) 30.09.2026

カール・ヤスパース『われわれの戦争責任について』ちくま学芸文庫。 Zoomによる要約。 野村一夫はソシオリウム235回目の知識人論シリーズ11回目として、ヤスパースの「戦争責任」というテーマについて話し合いました。主な議題は、ニュルンベルク裁判における戦争犯罪の4つの区別(刑事犯罪、政治に対する罪、道徳に対する犯罪、形而上の罪)についての検討でした。野村は、知識人としての責任と、ドイツ国民が直面した政治的・道...

234知識人論(10)ヤスパースの戦争責任論(③裁くのは誰か) 28.09.2026

カール・ヤスパース『われわれの戦争責任』ちくま学芸文庫。 Zoomによる要約。 野村一夫はソシオリウム234回目の知識人論のシリーズの十回目として、ヤスパースの戦争責任に関する論文について読み進めていることを報告した。野村はヤスパースの議論を3つの主要論点に分けて説明し、まず外からの非難(刑事犯罪と政治上の罪)と内部からの非難(道徳的・宗教的非難)を区別する必要性、次に集団(特に民族)に対する断罪は個人レベ...

233知識人論(9)ヤスパースの戦争責任論(②4つの罪を区別せよ) 27.09.2026

カール・ヤスパース『われわれの戦争責任について』ちくま学芸文庫。 Zoomによる要約 野村一夫は知識人論シリーズの233回目、9回目の「ヤスパースの我々の戦争責任について」について講義を行いました。野村は書籍「戦争の罪を問う」を紹介し、戦争責任について四つの罪の概念を説明しました。第一に刑法上の罪(法律違反の客観的証拠)、第二に政治上の罪(国家の行為による公民の追及)、第三に道徳上の罪(個人の行為に対する良...

232知識人論(8)ヤスパースの戦争責任論(①差異を認めて話し合うこと) 26.09.2026

カール・ヤスパース『われわれの戦争責任について』ちくま学芸文庫。 Zoom Workstationによる要約 野村一夫は、ヤスパースの著作『我々の戦争責任について』を題材に、第二次世界大戦後のドイツにおける知識人の責任と対話の必要性について講義した。ヤスパースは、ナチス政権下の12年間で生じたドイツ国民間の深刻な相違を前提に、真摯な対話の重要性を強調した。彼は、相手を侮蔑せず、信頼を基盤に真理を探究する「語り合い」の...

231知識人論(7)SF映画の古典から 25.09.2026

ZoomWorkplaceによる要約:野村一夫は231回目の「知識人論」の回として、体調不良の近況を共有した後、最近観た映画『2001年宇宙の旅』『2010年』『ミクロの決死圏』『1984』(1956年版)について感想を述べた。『2001年宇宙の旅』ではHAL 9000による監視社会やAIの反乱の描写を、現代のAIやアルゴリズムによる公共圏との関連で考察し、続編『2010年』はB級映画的でローテクだが、ディスカバリー号の行方や政府の秘密指令が原因で...

230知識人論(6)アーレントの全体主義批判 23.09.2026

E. ヤング=ブルーエル『なぜアーレントが重要なのか』みすず書房。 牧野雅彦『ハンナ・アレント』講談社現代新書。 Zoom Workstationによる簡単なまとめ 野村一夫はソシオリウム230回目の知識人論シリーズの第6回として、ハンナ・アーレントについての講義を行った。アーレントは1933年にナチス政権下でプラハからジュネーブ、パリへ逃亡し、1940年にフランス降伏後に収容所から脱出してスペインを経てアメリカに亡命した。野村は...

229知識人論(5)うろたえるトーマス・マン 21.09.2026

『トーマス・マン日記1933-1934』紀伊國屋書店。 スチュアート・ヒューズ『大変貌』みすず書房。 Zoomによる要約 野村一夫はソシオリウム229回目の知識人論シリーズの五回目として、トーマスマンの1933年の日記について語りました。1933年1月30日にヒトラー政権が確立し、2月10日にトーマスマンがミュンヘン大学でワーグナーの苦悩について講演した後、2月11日に国外出張を予定していたが、帰国が禁止され、スイスに避難することに...

228知識人論(4)ハイエクの計画化批判 20.09.2026

ラニー・エーベンシュタイン『フリードリヒ・ハイエク』春秋社。 間宮洋介『増補ケインズとハイエク』ちくま学芸文庫。 Grokエキスパート。 #隷従への道 Zoomによる要約 野村一夫は228回目の知識人シリーズで、フリードリヒ・ハイエクの思想について話し合いました。ハイエクの代表作『隷従への道』(1944年)を中心に、社会主義や計画経済が国家の権力集中を招き、個人の自由を制限するという批判を説明しました。野村は、ハイエ...

227知識人論(3)プラトンと全体主義 19.09.2026

内山勝利「プラトン」『哲学の歴史1』中央公論社。 小河原誠「訳者解説」カール・ポパー『開かれた社会とその敵』第2巻(下)岩波文庫。 Zoomによる要約 野村一夫はソシュルーム227回目で、プラトンと全体主義について話し合いました。会話では、フロイトの大衆論の翻訳についての調査結果や、マールブルク大学の呼称に関する誤りについて言及されました。野村一夫はプラトンの政治哲学、特に「国家」という作品について詳しく説...

226知識人論(2)ハイデガー、アーレント、ヤスパース 15.09.2026

マーク・リラ『シュラクサイの誘惑』ちくま学芸文庫。 Zoomによる要約 この会議では、野村一夫がマーク・リラの『シュラクサイの誘惑/無謀な精神』を題材に、知識人と政治の関わりを検討した。古代ギリシャのシュラクサイとプラトンの逸話を引き合いに出し、哲学者が独裁者(選手)に政治を導こうとする「誘惑」とその失敗を論点に据えた。ハイデッガー、ハンナ・アーレント、カール・ヤスパースの関係と、1933年のナチス政権下で...

225知識人論(1)フッサール、ブロック、オーウェルと抵抗のモラル 14.09.2026

ホルヘ・センプルン『人間という仕事』未来社。 #民主的理性 Zoomによる要約 野村一夫はソシオリウム225回目として「知識人論」シリーズの開始を宣言し、国立国会図書館の設立背景や中井正一の役割、図書館の政治的圧力への脆弱性を振り返った。三木清の『読書と人生』から読書のあり方を引用し、読書における「発見」が重要だと強調した。シリーズの第一弾としてホルヘ・センプルンの『人間という仕事 フッサール・ブロック・オー...

224読書論(6)本を焼く 12.09.2026

#焚書 レイ・ブラッドベリ『華氏451度』ハヤカワ文庫。 山崎雅弘『戦前回帰』朝日文庫。 江藤淳『閉ざさされた言語空間』文春文庫。 Zoomによる要約 野村一夫は「読書論シリーズ」の最終回として、レイブラッドベリーの小説『華氏451度』を基にした本の焼却について議論を行った。野村は、権力者が異なる思想や知識を物理的に消去する「焚書」という歴史的な行為について詳しく説明し、古代中国の始皇帝の焚書から、ナチス・ドイツ...

223読書論(5)本を作る 11.09.2026

「情報メディア論教育プロジェクト・イヤーズ詳細目次」 https://www.socius.jp/p/blog-page_18.html Zoomによる要約 野村一夫はソシオリウム223回目の読書論シリーズで、25年間の大学教育経験を通じて実施した、学生と共に本を作成するプロジェクトについて詳しく説明した。野村は基礎演習での「女子経済学入門」というプロジェクトから始めた。学生27人に各1冊のメディア論書を読んで書評を書く課題を設定した。後に「メゾメディ...

222読書論(4)書評を書く 10.09.2026

三中信宏『読む・打つ・書く』東京大学出版会。 #読書とは読書習慣のことである Zoomによる要約 野村一夫はソシオリウム222回目の読書論の第4回として、書評執筆の手法について話し合いました。主な議題は、三中さんの「読む・打つ・書く」(東京大学出版会)という本に基づくプロフェッショナルレベルの書評執筆の方法論でした。野村は書評の構成方法として、著者紹介、論点の抽出、そして自己の反省的考察の3つの部分を含むアウト...

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