石井一功

よくつくラジオ大阪支局

Science JA ↓ 30 Folgen

「よくつく」とは、受胎が良い、繁殖成績が優秀、妊孕性が高いという意味。乳牛と和牛の繁殖管理や受精卵移植技術について、情報を発信していきます。(大阪支局なのは、Podcastの大先輩らくちっくラジオをリスペクトしてのことで、大阪にしかないです笑)

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Autor

石井一功

Kategorie

Science

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5. Nov 2026

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牛OPUは段取りが命! 05.11.2026

#30_動物臨床医学会年次大会(2026.10.25.@グランキューブ大阪)の石井講演です。職人の世界では「段取り八分で仕事が二分」という言葉がありますが、獣医界でも「保定8割」と古より伝わっております。OPUというとみんな穿刺技術にばかり目が行きがちですが、本当に大事なのは保定や前準備、OPU環境(光、温度)をいかに整えて、段取りよく短時間で検卵を終わらせるかなのです。 ©2026 株式会社よくつく 石井一功 All Rights Reserved...

子宮と卵巣を触って未来は分かるのか? 19.10.2026

#29_石井先生のフレッシュチェック修行2「診断基準」です。フレッシュチェック時の卵巣と子宮をどう分けたのか。今回は新たに作った診断基準について解説します。初学者にもわかりやすく、覚えやすく、みんなに使ってもらえる基準を目指して、必要最低限だけ残し、それ以外は全てそぎ落としたシンプルな診断基準となりました。 ©2026 株式会社よくつく 石井一功 All Rights Reserved. #よくつくラジオ #フレッシュチェック #繁殖...

#28_ペアハッチが子牛のメンタルを強くする 05.10.2026

(AI音声です)今回は、子牛の「ペアハッチ」に代表されるソーシャルハウジングのお話です。個別飼育は感染症対策として大きな役割を果たしてきましたが、近年、仲間と一緒に育つことで遊びや探索行動が増え、新しい環境への適応力を高め、免疫や増体、さらに将来の生産性を向上させることが分かってきました。子牛には、満腹だけでなく「吸う」「触れ合う」といった行動欲求もあります。動物の心を考えることは、現場で働く人の心...

#27_小柄な手が切り拓く若齢牛OPU 28.09.2026

(動画です)先日の繁殖生物学会男女共同参画セッションで、お話しさせていただいた内容です。若齢牛OPUを入口に、技術と人材、そして女性獣医師のこれからを考えます。「体が小さい」「手が小さい」。産業動物臨床では、時に不利と考えられてきた身体的特徴が、新しい技術によって強みに変わることがあります。JIVETでは腹腔鏡を用います。ところが、小柄な女性獣医師の細い腕によって、若齢牛への経腟OPU(Ovum Pick-Up:生体か...

#26_学位論文のテーマにフレッシュチェックを選んだわけ(石井先生のフレッシュチェック修行1) 21.09.2026

今回から、フレッシュチェックのことをお伝えしたいと思います。 ・学位論文のテーマにフレッシュチェックを選んだわけ ・統一された診断基準や治療方針は、実は確立されていない ・熟練者の技術を初学者に伝える方法は「言語化」 ・介入(治療)すればよいとは限らない ・ファシリテーションにつなげる そんなことを話しております。 ©2026 株式会社よくつく 石井一功 All Rights Reserved. #牛 #フレッシュチェック #回復検査 #...

#25_第1回のらぼゼミ「受精卵移植実習」 14.09.2026

(動画です)鳥取県に拠点を構えることができました。今後この場所を活用して、生産者の皆様に役立つ情報を発信していきます。第1回は本物の子宮を使った移植実習を行いました。 ©2026 YokTuk & Co. 株式会社よくつく Ishii Veterinary Clinic 石井動物病院 代表取締役院長 石井一功 All Rights Reserved.

#24_子牛への胃汁の移植~強い微生物叢を付与せよ 31.08.2026

子牛に、健康な親牛の胃汁を与える。これは第一胃内微生物の移植という技術です。早期母子分離やハッチ飼育では、子牛がルーメン微生物を受け取る機会が少なくなります。そこで、健康な牛の胃汁を生後10日から与え、良好な微生物叢の定着を後押しします。増体や免疫への好影響、さらに生後2か月でのルーメン原虫の定着が報告されています。実際に続けている農家さんからは、市場で子牛が高値で買ってもらえるようになり、「胃汁移...

#23_良い受精卵は良い卵子から、良い卵子は良いドナーから_月刊のらニュース2026年8月号(2) 24.08.2026

フレッシュチェックがOKなら、OPUで良い卵子が採れる?実は、そうとは限りません。子宮が回復していても、難産、胎盤停滞、子宮炎、発熱や食欲低下、ケトーシス、暑熱ストレス、負のエネルギーバランスなどの影響は、2〜3か月遅れて卵子に現れることがあります。今回はフレッシュチェック時の、子宮だけでなく卵巣の見方、OPUドナー選びで事前に知っておきたい情報を整理。農家・担当獣医師・OPUチーム・ラボがドナーの分娩後の経...

#22_ロボット搾乳の哲学_月刊のらニュース2026年8月号 17.08.2026

先月(2026年7月)、米国インディアナ州のロボット搾乳農場4軒を視察しました。案内してくれたデラバル社のクレイグ・ブローさんが繰り返したのは、「ロボットは牛群管理システムである」という言葉です。搾乳回数を競うのではなく、乳が十分に溜まった時に搾る“Valuable Milking”。横臥時間や反芻時間をデータで確認し、牛が快適に過ごせているかを判断する。さらに、入らない牛を追うのではなく、分娩前からロボットに慣らし、自...

#21_ICAR4_最後の2頭_OPUでキタシロサイを救え!(後編) 10.08.2026

ICAR報告の第4回。絶滅の危機に瀕しているキタシロサイを、OPUで救う国際プロジェクト「バイオレスキュー」特集の後編です。2トンの巨体に対する超高難度の経直腸OPUや、旅客機の客席に固定された液体窒素タンクでの胚輸送、そしてミナミシロサイへの移植成功とエルニーニョによる切ない結末。さらに「ジュラシック・パーク作戦」やiPS技術による遺伝的多様性確保への挑戦、遺伝子を救うだけでは解決できない「群れの文化や母性の...

#20_ICAR3_最後の2頭_OPUでキタシロサイを救え!(前編) 03.08.2026

ICAR報告の第3回。絶滅の危機に瀕しているキタシロサイを、OPUで救う国際プロジェクト「バイオレスキュー」を特集します。 ・緊迫!ケニアのサバナで起きたシロサイの麻酔事故と救命処置 ・演者ヒルデブラント先生と「バイオレスキュー」プロジェクト ・学会で一番「ウィアード(変な)」なセッション?野生動物と宇宙の生殖医療 ・世界の精鋭が集う国際共同研究チーム(サンディエゴのフローズンズー、iPS技術など) ・サイは生態...

#19_ICAR2_技術の先に命がある:欧州酪農の厳しい現実と、若齢牛からの体外胚作成の倫理 27.07.2026

国際動物繁殖学会(ICAR)特集の2です。プレシンポジウムでのパット・ロナーガン先生(アイルランド・ダブリン大学)の講演をベースに熱く語ります。海外の先生のスライドにまさかの「よくつく」のロゴが登場して大興奮!?…という小ネタから、欧州の酪農が直面しているシビアな現実、そして日本が進むべき「計画繁殖」の未来まで、現場の熱量そのままにお届けします。 ・アイルランド酪農の「汚れた秘密(ダーティ・シークレット...

#18_ICAR1_原因によって繁殖技術を使い分ける(月刊のらニュース26年7月号) 20.07.2026

繁殖障害には、ETで回避できるものと、できないものがあります。その違いは、「どこで受胎が妨げられているのか」です。ETを生かすには原因を診断してから技術を選ぶ必要があります。今週は、ICAR(国際動物繁殖学会)での真方文絵先生のご講演「牛の繁殖を改善するために ー 繁殖障害の理解と胚移植の活用」から学んだ内容をご紹介します。 ・アメリカの乳牛受胎率はV字回復しています。しかし日本ではそうはなっていません。その...

#17_生産獣医療講演を聞き返して⑤PMはコミュニケーション 13.07.2026

生産獣医療講演を振り返る第5回(最終回)です。生産獣医療の本質はコミュニケーションです。 アンドリュー・ジョンソン先生の「PMとは会話である」という言葉から、農家さんとの信頼関係、「相手を本気で心配する心」について話しました。農家さんをリスペクトし、話を聴き、共に考え、「この牧場はもっと良くなる」と思える時間を一緒につくること。新人獣医師でも農家さんの役に立てる理由。寄り添うことと言いなりになることの...

#16_生産獣医療講演を聞き返して④OPUでソロからチームへ 06.07.2026

一人で抱え込む時代から、任せ合い、支え合うチームの時代へ。 かつてOPUを始めた頃、牛舎のどんな場所でも手軽にできますよ!というスタイルを目指していました。農家さんの手間や負担を減らし、ハードルを下げたかったのです。けれど、成績は思うように上がりませんでした。先輩方の現場を見学する中で見えてきたのは、遮光、温度管理、衛生、保定、牛の出し入れ、検卵までの時間管理など、「科学的に必要な条件」は下げてはいけ...

#15_生産獣医療講演を聞き返して③直検は自己表現である 29.06.2026

何百頭も直検して飽きない理由。それは、直検は診断技術であり、かつ獣医師としての矜持やアイデンティティにつながるものだからです。直検を「農家さんに情報を返す技術」として捉える石井先生の考えを掘り下げます。 牛の拘束時間を短くし、素早く正確に診断し、その情報を農場の利益につなげる。 そのために進化し続ける「チンドン屋スタイル」、ペーパータオル1枚で外陰部をきれいにする「ピッカリンコ」、直腸から空気を抜い...

#14_ルーメン細菌が窒息死?脂肪酸物語(月刊のらニュース2026年6月号) 15.06.2026

人にとっては健康イメージが強い「リノール酸」は、ルーメン細菌を窒息死させる猛毒であるという少し刺激的な話。飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の違い、オレイン酸と肉の口溶け、ルーメン細菌による水素添加、バイパス脂肪、そして夏場の乳脂肪低下に関わる「共役リノール酸(CLA)」まで、牛の体内で起きている複雑な脂肪酸の物語。乳脂肪が落ちたから脂を足せばよい、とは限らない。暑熱期の飼養管理を考えるヒントになれば幸いです。...

#13_生産獣医療講演を聞き返して②裸足の国で靴を売る 07.06.2026

生産獣医療の講演を振り返る第2回です。テーマは「裸足の国で靴を売る」。 アメリカから帰国した石井先生が繁殖検診を始めた頃、「定期的に牛を診る」という考え方は、日本ではまだ理解されていませんでした。「緊急を診ない獣医が信頼されるわけがない」「お前は牛の飼い方を知らん」 そんな言葉に戸惑いながらも、熱量のある農家さんや、同じ方向を目指す獣医師たちとの出会いに支えられて、生産獣医療の道を進んでいきます。農...

#12_生産獣医療講演を聞き返して①アメリカ修業時代 27.05.2026

今回から、約2年半前に行った「生産獣医療」の講演を振り返ります。第1回の今日は、院長の技術と信念のルーツである「アメリカ修行時代」について深掘りします。平成元年、まだ日本に生産獣医療という言葉すらなかった時代、当時20代だった石井一功は、なぜ言葉も通じないアメリカの巨大牧場へと飛び込んだのか?月給わずか10万円、3,000頭の牛を相手に、夕方4時から朝4時まで一人で分娩を監視し続けた孤独な夜番。牛の帝王切開を...

#11_今こそ生産獣医療を!23年12月獣医学会神戸講演 17.05.2026

佐藤繁先生じきじきのご指名で、2023年の日本獣医師会学会年次大会神戸において、生産獣医療について私のヒストリーを交えて語らせていただきました。堀北哲也先生からは「むちゃくちゃ良かったけどどうしたの?もう死ぬの?笑」、畠中みどり先生からは「今度NOSAI兵庫の若い先生達に全く同じ話してくれる?」と言われました。今聞き返すと獣医さんたちの名前がたくさん出てきておりまして、改めて多くの仲間達に支えられて今があ...

#10_酪農におけるチート級の魔法_のらニュース26年5月号 29.04.2026

夢の牧場を目指せ!OPUとゲノム検査は、飼養管理改善の延長線上にあること、スター選手を特定し導入し増殖させるチート技であること、体外胚はもはや体内胚の7倍の数が作られていることをお伝えしています。チートに違和感がある人には、自分の家にいるエース級の牛を増やし、地道に改良していくこともできます。宝物があるかどうか、一緒に探しに行きましょう。(月刊のらニュース音声版2026年5月号)pdfはこちら https://drive.g...

#9 性別診断迷子の君へ、翼を授けよう(ロール&ヨー) 20.04.2026

技を解説するって、本来は体で覚えることを言葉で伝えなくてはいけないので、これは術者の暗黙知を言語化する作業だなあと思います。言葉があった方が、技を伝えやすいと思い、「ロール」と「ヨー」という飛行機の機動から言葉を借りてきて、プローブの動きをイメージしやすくしました。夜寝る前に、頭の中に胎子の三次元姿勢を思い浮かべ、そこにプローブを当てて、どんな絵が出るかイメージし、そしてそこからどう動かせば性別診...

#8_保定と環境がOPU時の卵子数と品質を左右する_月刊のらニュース2026年4月号 11.04.2026

胚発生率を上げるにはOPU時の保定と環境コントロールが大切です。 “And in the end, the love you take is equal to the love you make.” pdfはこちらですhttps://drive.google.com/file/d/1_Z3dg_Dqz-jRAtpPQH1XFCEs7HEPqNoc/view?usp=sharing ©2026 株式会社よくつく・石井動物病院 石井一功 All Rights Reserved.

#7_直検は左手がオトク?(直検修行2026第2回) 11.03.2026

昔、雑誌「臨床獣医」誌に「石井先生の直検修行」と題し、直腸検査の技術について初学者向けに1年間執筆したことがあります。そして、2026年の今でも、「直検修行を読んで練習しました!」と、若い獣医さんや授精師さんから声をかけていただくことがあります。各地の診療所や授精所で大切に保存され、初学者に「とにかく読め」と伝えられているらしい。大変ありがたいことです。そこで今年、全面的に見直して2026年版にアップデー...

#6_同側不利をくつがえす方法_のらニュース26年3月号 03.03.2026

のらニュース先月号の「牛の子宮は右利きで交代制」の続きで、「同側不利をくつがえす方法」です。先月号でお伝えしたとおり、前回妊娠と同側で妊娠した場合には、反対側で妊娠した場合に比較して、平均18日の空胎日数の延長が認められました。ところが、とある繁殖成績優秀な農場のデータを1000頭分追加したところ、有意差がなくなったのです。管理要因によっては、同側不利をくつがえすことができるのです! NotebookLMで作成した...

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