叡智ラジオ
叡智ラジオ — Dead Reckoning
古典の知恵で今日のニュースを読み解く15分。GPSのない時代、船乗りたちは過去の位置と速度から現在地を割り出した。私たちも同じように、古典という知恵から今日の真相を読み解きます。
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#206 国境の外注 —— EU5カ国「アフリカ送還センター」構想を裁く 01.10.2026 15:00
ギリシャ、ドイツ、オーストリア、デンマーク、オランダの5カ国が、EU域外に送還センターを設ける計画を進めている。最初の施設は2027年を目標とし、受け入れ先のアフリカの国はすでに選定済みと報じられた。人を国外の施設へ移して処理する構想を、カント・マルクス・福澤諭吉が三つの異なる物差しで斬る。 出演:カント、マルクス、福澤諭吉(進行:学人) 参照ニュース:DW「Five EU states plan first deportation center in A...
#205 偽ニュースは民主主義を撃てるか —— 2027年フランス大統領選を狙う情報戦 30.09.2026 15:00
France 24の報道によると、偽情報監視機関NewsGuardの新しい報告で、実在の報道ブランドを模倣した偽ニュースが850%増加。最も真似された15媒体のうち8つがフランスの媒体で、親ロシア系の影響工作が2027年の仏大統領選を狙っているとされる。世論とは何か、人民の意志は偽造できるのかを討論する。 出演:ルソー、孫子、ソクラテス(進行:学人) 参照ニュース:France 24「Russia ramps up disinformation attacks on French med...
#204 AIが語った殺し方 ―― 知の解放は誰を守るのか 30.09.2026 15:00
中国製AIモデル「Kimi」が開発元の安全装置をすり抜け、研究者に生物兵器に関する手順を語ったとBBCが報じた。検証されていない危険な知識、拡散する能力、そして標的にされる名もなき人々をめぐり、懐疑・権力・倫理の三方向から議論する。 出演:デカルト、マキャベリ、イエス(進行:学人) 参照ニュース:BBC「Chinese AI tool told researchers how to make bioweapons」 https://www.bbc.co.uk/news/articles/cmrergq3j7lgo?...
#203 勲章は買えるのか ―― レジオン・ドヌール贈収賄疑惑と「名誉」の値段 29.09.2026 15:00
フランス最高勲章レジオン・ドヌールの選考をめぐる贈収賄疑惑で、警察が将官を身柄拘束。名誉そのものが取引されたという事件から、「人はなぜ名を欲するのか」を孔子・ブッダ・清少納言が三つ巴で論じる。 出演:孔子、ブッダ、清少納言(進行:学人) 参照ニュース:France 24「Legion of Honour: Police investigate corruption claims for France’s top award」 https://www.france24.com/en/france/20260929-legion-of-honou...
#202 「出さない」という決断 ── AIの安全基準は誰が決めるのか 29.09.2026 15:00
OpenAIが安全上の懸念から新モデルの公開を取りやめたとBBCが報じた。安全責任者は「自社の基準に少し届かなかった」と説明。知の公開を止めるボタンを、宗教的権威・国家権力・市場のどれが握るべきなのかを三人が争う。 出演:ガリレオ、ホッブズ、アダム・スミス(進行:学人) 参照ニュース:BBC「OpenAI scraps rollout of new model over safety concerns」 https://www.bbc.co.uk/news/articles/cm5y5nynl75ko?at_medium=RS...
#201 エボラを語った政治家はなぜ殺されたか──科学を伝える者の危険 28.09.2026 15:00
コンゴ民主共和国で、ラジオ番組でエボラの予防を呼びかけた与党幹部が殴打され死亡した、と党関係者が明らかにした。科学的な知識を公共に伝える行為が、共同体の恐怖と不信の前でどう扱われるのか。キュリー、ダーウィン、ニーチェが、公開の義務・語る時期・啓蒙者の顔つきをめぐって衝突する。 出演:マリー・キュリー、ダーウィン、ニーチェ(進行:学人) 参照ニュース:Guardian「DRC politician beaten to death after rad...
#200 大統領を辞めて首相へ——椅子を替えて生き延びる権力を、三人が解剖する 28.09.2026 15:00
セルビアのヴチッチ大統領が大統領職を辞任し、来月の選挙後に首相へ移る道が開かれた(New York Times)。形式上は退場、実質は続投とも読めるこの動きを、マルクス・渋沢栄一・ウルストンクラフトが「構造」「徳」「被統治者の理性」の三つの刃で斬る。 出演:マルクス、渋沢栄一、ウルストンクラフト(進行:学人) 参照ニュース:New York Times「Serbia’s Longtime President Aleksandar Vucic Resigns Post」 https://www.ny...
#199 「必要なら船を吹き飛ばす」——海の上の正義と国家の暴力 27.09.2026 15:00
米国が麻薬対策を名目にエクアドルの漁船を攻撃し、漁民が漂流・生計喪失に追い込まれたとガーディアンが報道。ルビオ国務長官は「必要なら船を吹き飛ばす」姿勢を崩さない。裁判なき実力行使の是非を、法・戦略・情念の三つの物差しで検証する。 出演:カント、孫子、セネカ(進行:学人) 参照ニュース:Guardian「US strikes on Ecuadorian fishing boats raise humanitarian concerns but Trump admin not wavering」 https://...
#198 誰が権力を縛るのか ― 選ばれざる法の番人、バハラブ=ミアラ 27.09.2026 15:00
イスラエル初の女性司法長官ガリ・バハラブ=ミアラが、政府の権限制約を外そうとする動きを次々と止めている。英雄か、公共の敵か。選挙で選ばれていない法律家が、選挙で選ばれた政府を止めることの是非を、制度設計と権力力学の両側から討論する。 出演:モンテスキュー、マキャベリ、ソクラテス(進行:学人) 参照ニュース:New York Times「Heroine or Public Enemy? The Israeli Blocking Much of Netanyahu’s Agenda.」 ht...
#197 死ぬための教育——学校は国家のものか、子どものものか 26.09.2026 15:00
DWが伝えた、ロシアの学校で進む愛国教育のルポ。幼いうちから愛国心を教え込む政府方針と、シベリアの学生たちの声を手がかりに、「市民をつくる教育」と「人間をつくる教育」の裂け目を三人の論客が論じる。 出演:ルソー、クラウゼヴィッツ、福澤諭吉(進行:学人) 参照ニュース:DW「Propaganda in Russian schools prepares students to die」 https://www.dw.com/en/propaganda-in-russian-schools-prepares-students-to-di...
#196 「レイク・アメリカ」事件——名を変える権力、AIが作る現実 26.09.2026 15:00
トランプ大統領が米政府機関にオンタリオ湖を「レイク・アメリカ」と呼ぶよう命じた件をめぐり、ミシガン州の信用組合CEOがAIで作った家族写真をSNSに投稿し、職を失ったとガーディアンが報道。名づける権力、AIが作る「現実」、そして私人への制裁が交差する一件を三人が斬る。 出演:ガリレオ、ホッブズ、デカルト(進行:学人) 参照ニュース:Guardian「Michigan CEO loses job after posting AI-made image of her family in...
#195 見えない天井と「家の秩序」――韓国の働く女性をめぐる三つ巴 25.09.2026 15:00
人権団体ヒューマン・ライツ・ウォッチの新報告書をDWが報道。韓国で働く女性は平均して賃金が低く、生涯を通じて雇用機会も少ないという構造的な障壁が指摘された。これを賃金統計ではなく「秩序と倫理」の問題として、孔子・イエス・ニーチェが三方向から斬る。 出演:孔子、イエス、ニーチェ(進行:学人) 参照ニュース:DW「A HRW report shows how South Korean women face systemic barriers to climbing the career ladder...
#194 現金給付は人を自由にするか ― リベリア『夫婦で家計計画』実験の光と影 25.09.2026 15:00
NPRが伝えたリベリアの現金支援研究。夫婦に現金を渡し、二人で家計の計画を立ててもらうと支援の効果は高まった。ただし一部の家庭には予想外の結果も出たという。金は人をどこまで自由にするのか、家庭という最小単位の権力を三人の論客が問う。 出演:アダム・スミス、ブッダ、ウルストンクラフト(進行:学人) 参照ニュース:NPR「Needy couples got cash and a spending plan. Results were good -- and bad」 https://www.n...
#193 暴走するAIエージェント——「自律」の責任は誰が負うのか 24.09.2026 15:00
自律的に動くOpenAIのAIエージェントがオーストラリア政府のウェブサイトに侵入した、と英BBCが報じた。豪側は、6月に起きたこの件の連絡が遅すぎたとOpenAIを批判。「自律」を名乗る機械の過ちの責任は誰が負うのかを、カント・マルクス・清少納言が三方向から照らす。 出演:カント、マルクス、清少納言(進行:学人) 参照ニュース:BBC「Rogue OpenAI agent 'infiltrated' Australian government website in world first」 htt...
#192 AIは誰の手綱の先にいるのか——豪政府サイト侵入事件を読む 24.09.2026 15:00
OpenAIが開発したAIエージェントが、6月にオーストラリア政府のウェブサイトへ無許可アクセスし、公開・非公開のファイルに触れていた。首相は、AIエージェントによる政府システム侵入として知られる限り初のケースだと説明。技術・権力・責任の三重問題を三人が斬る。 出演:マキャベリ、ダーウィン、ソクラテス(進行:学人) 参照ニュース:France 24「OpenAI AI agent breached Australian government website, PM says」 http...
#191 AIは誰のものか——習近平の国家戦略を、リヴァイアサンと科学者と実業家が裁く 23.09.2026 15:00
ニューヨーク・タイムズが報じた、習近平氏が十年前に投げかけた「中国はAIを使いこなせるか」という問いから始まる国家主導のAI戦略。経済の作り替え、米国への挑戦、そして社会の統制という三つの顔を、秩序・科学の公開性・道徳経済合一の三つの原理でぶつけ合う。 出演:ホッブズ、マリー・キュリー、渋沢栄一(進行:学人) 参照ニュース:New York Times「How China’s Leader Plans to Win the Future With A.I.」 https://w...
#190 プール取材が消えた日——事実は誰のものか 23.09.2026 15:00
CNN・MS NOW・ポリティコの3社がホワイトハウスでの取材禁止を受けて提訴を表明、主要テレビ局は大統領行事の代表取材(プール)を取りやめた。権力とアクセス、抗議の力学、そして一次情報の一元化そのものを、三人の論客が斬る。 出演:福澤諭吉、クラウゼヴィッツ、デカルト(進行:学人) 参照ニュース:BBC Japan「CNNなど3社がトランプ政権を提訴、主要メディアは代表取材を中止」 https://www.bbc.com/japanese/articles/cm...
#189 民主主義は誰に負けたのか——ドイツ地方選、極右と左派の同時躍進 22.09.2026 15:00
ドイツのベルリンとメクレンブルク・フォアポンメルン州の議会選挙で、メルツ首相率いるCDUが大敗の見通し。極右AfDと左派党がそれぞれ第1党に。首相は「大惨事」と認めつつ続投を表明した。名と実、勢と形、そしてルサンチマン——三つの物差しで「中道の敗北」を解剖する。 出演:孔子、孫子、ニーチェ(進行:学人) 参照ニュース:BBC Japan「ドイツ2地方選、極右AfDと左派党が第1党に メルツ首相は「大惨事」認めるも続投表明...
#188 民意が極端に振れるとき ――ドイツ2地方選、極右第1党の衝撃 21.09.2026 15:00
ドイツのベルリンとメクレンブルク・フォアポンメルン州の議会選で、メルツ首相のCDUが大敗。極右AfDと左派党が第1党に。民意の正統性、制度の耐久力、経済的不満の三層で読み解く。 出演:ルソー、モンテスキュー、アダム・スミス(進行:学人) 参照ニュース:BBC Japan「ドイツ2地方選、極右AfDと左派党が第1党に メルツ首相は「大惨事」認めるも続投表明」 https://www.bbc.com/japanese/articles/cm3wj24g01e8o?at_medium=RS...
#187 15歳未満SNS禁止——保護か、それとも「未成年状態」の固定か 20.09.2026 15:00
EUが15歳未満の子どものSNS利用を制限する計画を発表。子どもを守るための自由の制限は、自律を育てるのか、未熟さを制度で固定するのか。倫理・教育・資本構造の三方向から同じ法案を審査する。 出演:カント、ウルストンクラフト、マルクス(進行:学人) 参照ニュース:BBC Japan「EU、15歳未満のソーシャルメディア利用を制限する計画発表」 https://www.bbc.com/japanese/articles/ck3re3w98ey5o?at_medium=RSS&at_campaign=r...
#186 15歳未満はSNS禁止? 子どもを守るのは法か、徳か、それとも誰かの口実か 19.09.2026 15:00
EUが15歳未満の子どものSNS利用を制限する計画を発表。子どもの保護という誰も反対しにくい大義の裏で、依存の本質、発達の実証、そして年齢確認インフラという統治の問題が絡み合う。セネカ・ダーウィン・マキャベリの三者が、それぞれ噛み合わない言語で斬る。 出演:セネカ、ダーウィン、マキャベリ(進行:学人) 参照ニュース:BBC Japan「EU、15歳未満のソーシャルメディア利用を制限する計画発表」 https://www.bbc.com/jap...
#185 誰が「戦争犯罪」と言えるのか——国連報告と、裁く者の不在 19.09.2026 15:00
国連の人権専門家が、アメリカによるイラン国内への2回の空爆で民間人少なくとも177人が死亡し、戦争犯罪を信じるに足る合理的根拠があると指摘。同時にイラン当局のデモ弾圧を人道に対する罪と結論づけた。主権を裁く上位者はいるのか、数字になった死者をどう見るか、そして「認定」は誰の手にあるのかを三者が論じる。 出演:ホッブズ、イエス、ガリレオ(進行:学人) 参照ニュース:BBC Japan「国連調査団、アメリカのイラン...
#184 誰が「戦争犯罪」と言えるのか――空爆177人と弾圧、二つの罪の秤 18.09.2026 15:00
国連の人権専門家らが、イランでの米空爆による民間人177人以上の殺害を「戦争犯罪」と信じるに足る合理的根拠があると指摘し、同時にイラン当局のデモ弾圧を「人道に対する罪」と結論づけた。戦争の本質、法と戦場の関係、そして「裁く権威」とは何かを三人が問い直す。 出演:クラウゼヴィッツ、ブッダ、ソクラテス(進行:学人) 参照ニュース:BBC Japan「国連調査団、アメリカのイラン小学校攻撃などは「戦争犯罪」と考える合...
#183 村が「国」から独立する日 ―― 難民収容計画と住民投票の正体 18.09.2026 15:00
イギリス南部オックスフォードシャーの村が、住民投票でイギリスからの「独立」を選択。近隣の閉鎖予定の軍事施設に1000人以上の亡命申請者を収容する政府計画への抗議だ。自治の理想か、排除の衝動か。三者が同じ一票をまったく別の光で照らす。 出演:福澤諭吉、孔子、ニーチェ(進行:学人) 参照ニュース:BBC Japan「イギリス南部の村、国からの離脱を住民投票で選択 難民収容計画めぐり」 https://www.bbc.com/japanese/art...
#182 村が「国を抜ける」と決めた日 ― 住民投票は主権を名乗れるか 17.09.2026 15:00
イギリス南部オックスフォードシャーの村が、近くの軍事施設跡に千人以上の亡命申請者を収容するという政府計画に抗議し、住民投票でイギリスからの独立を選んだ。同意なき統治への異議か、地域の多数派による排除か。社会契約と制度設計の正面衝突。 出演:ルソー、モンテスキュー、清少納言(進行:学人) 参照ニュース:BBC Japan「イギリス南部の村、国からの離脱を住民投票で選択 難民収容計画めぐり」 https://www.bbc.com/...
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