田舎坊主 森田良恒

田舎坊主の読み聞かせ法話

Religion JA ↓ 283 episodes

田舎坊主の読み聞かせ法話田舎坊主が今まで出版した本の読み聞かせです和歌山県紀の川市に住む、とある田舎坊主がお届けする独り言ーもしこれがあなたの心に届けば、そこではじめて「法話」となるのかもしれません。人には何が大事か、そして生きることの幸せを考えてみませんか。

Author

田舎坊主 森田良恒

Category

Religion

Podcast website

podcasters.spotify.com

Latest episode

Jul 9, 2026

Where to listen?

Podcasts in the app Replaio Radio Coming soon

Podcasts are coming to the app soon. Install now and be the first to see a whole new take on podcasts

Get it on Google Play Install for free Android 5M+ downloads · 4.8 rating iOS soon

Episodes

田舎坊主の七転八倒<おわりに> 10.10.2024

ここ40年で寺のようすは大きく変化しました。 かつてお葬式は、住み慣れた自宅で行われました。上座敷を開け、タンスなどを移動し、障子やふすまを外し、親戚総出で片付けをしなければならなかったものです。しかし、いまではセレモニーホールなどで行われることが当たり前になり、役付きの人たちが葬列を組んでいく野辺の送りもなくなりました。 また、20数年前まで行われていた土葬の葬送はなくなり、すべて火葬に変わりました。...

田舎坊主の七転八倒<医は仁術ー七転八倒さえできない> 03.10.2024

平成27年1月28日、初不動の大祭を例年どおり開催しました。 その前日のこと餅まき用のお餅つきの際、私は腰に違和感を覚えました。もともと腰痛の持病はあったものの、いつもとは少し違う痛みなのです。しばらくたてば治るだろうと高をくくっていたのですが、痛みはだんだん強くなり、2月初旬に頼まれていたK町の公民館主催人権講演会には最強の鎮痛解熱剤と自分では思っているボルタレン錠を飲んで痛みを抑えお話しさせてもらい...

田舎坊主の七転八倒<供養は食うよう> 26.09.2024

新彊ウイグル自治区が外国人に開放されてまもなく、中国西域シルクロードを旅行したときのことです。 タクラマカン砂漠のもっとも西方のカシュガルという町のはずれにあるイスラムのお墓に案内してもらいました。そこでまず目に入ってきたのは、背の高い木の棒の先に干からびた毛皮のような物が突き刺さっている、よくわからないものです。 私は通訳を通して、「これは何ですか?」と聞くと、「ここの墓に埋葬された人が、羊のおか...

田舎坊主の七転八倒<遠隔引導> 19.09.2024

この田舎寺もご多分に漏れず檀家さんの数は減少傾向にあります。かつては全部で600戸近い檀家さんがありましたが、飯盛鉱山という銅鉱石を産出する銅山が1970年に閉山廃鉱になると、200戸以上がこの地を去っていったため、現在では380戸ぐらいに減少しています。 その後も多くの檀家さんが出ていかれましたが、そのうちの何軒かは今でも出檀家(でだんか)として法事やお盆のお参りなどはこの田舎寺と縁をもってつながっています。...

田舎坊主の七転八倒<読経の声が合わない> 12.09.2024

仏教には声明(しょうみょう)というのがあります。 最近、高野山真言宗では「高野山声明の会」というのも結成されています。この会は本堂などのお堂で催される宗教行事だけではなく、さまざまな音楽ホールなどにおいてショーアップし公演されることも多くなりました。若いイケメンのお坊さんたちが法衣を着け、手にそれぞれ妙鉢(みょうはち:シンバルのような楽器)や散華(本来は花びらですが、絵柄の入った紙が多い)を入れた...

田舎坊主の七転八倒<老僧の悲哀> 05.09.2024

いまお寺では後継者不足が深刻な問題となっています。 その主な理由は、子どもが親の働く姿を見ていて継ぎたいと思えるような仕事ではないこと。現金収入とはいいながら子どもを育て独り立ちさせるまでの教育費などを考えると、安定した十分な生活資金が入ってくるとは考えられないこと、などがあげられます。もっと具体的に言えば、急激な檀家の減少、直葬や家族葬とよばれるようなお葬式の小規模化、宗派本山への負担金の高騰、...

田舎坊主の七転八倒<山行きが帰ってこない> 29.08.2024

私のいる村は旧高野街道の高野七口とよばれるうちの一つで、大門にいたる紀ノ川の入り口に当たり、「大門四里」の石標も残っています。 当地は重要な宿場町で、大和街道と高野街道の分岐点にあたり、昭和36年頃まで、川の近くにある茶屋町とよばれるところでは市も開かれ、高野参りの巡礼者たちは、旅館や茶店、薬屋で必要な品を買い求め、大門へと向かったのです。この茶屋町を過ぎれば峠までは急坂が続きます。この坂道に沿うよ...

田舎坊主の七転八倒<坊主も山行きするんです> 22.08.2024

私が葬式で導師をつとめるようになってまもなくのころのおはなしです。 現在のようなセレモシーホールなどで通夜、葬式をつとめ、出棺は自動車で火葬場へ行くというものに比べれば、昔はかなり丁寧な葬送の儀式であったように思います。 私のいた村では平成5年ころまで、葬式はすべて自宅で行われていました。そして「野辺の送り」でそれぞれ役割の仏具を持ち、葬列を組んで墓地までいくのです。 その前には、「山行き」とよばれる...

田舎坊主の七転八倒<細工をしないで> 15.08.2024

坊主はお布施で生活しています。 正確にいうと、私の場合、お布施という資金を宗教法人不動寺という会社が布施収入としてプールし、その会社から人件費として坊主に支払われます。もちろん収入が人件費を上回っていれば問題はないのですが、ときどき毎月の人件費支払額に満たない場合もあります。法人の貯えが相当あれば当然それでまかなわれることになるのですが、なかなかそううまくはいかないのが現実なのです。それでも毎月、...

田舎坊主の七転八倒<お爺さんの珍接待> 08.08.2024

田舎坊主の七転八倒<お爺さんの珍接待> 田舎寺の檀家さんも高齢化が急速に進んでいます。 後を継いでもらいたい息子たちはきつい労働を強いられる割には収入の少ない農業を嫌い、町に出て就職、結婚し、家を建て、あらたな家庭を持って田舎に帰ってくることはなくなりました。娘さんたちも大学を出て就職し、サラリーマンと結婚し、これもあらたな生活を町で始めるようになっています。 田舎に帰ってくるのはお盆と正月、といい...

田舎坊主の七転八倒<お盆は暑いものです> 01.08.2024

当田舎寺ではお盆になると、出檀家さんを含めて約四百軒お参りします。 これを棚経というのですが、昔は各家でご先祖さまを迎えてお祀りするための棚をつくり、そこにご先祖さまが帰ってくるための乗り物として、茄子などの野菜と割り箸で動物を形づくりお祀りしたものです。 お盆にはこの前でお経をあげることから棚経といわれるようになりました。 8月10日から14日まで私ひとりでお参りしていたころには、一日に100軒、午前5時...

田舎坊主の七転八倒<法事での募金箱> 25.07.2024

2011年3月11日、東日本大震災が発生しました。 テレビの情報番組が特別番組に切り替わり、東北地方で発生した大地震による未曾有の大津波を生中継する画面に私は釘付けになりました。 みるみるうちに濁流が滑走路に進入し、車も飛行機も押し流され、空港ターミナルが浸水していく仙台空港をテレビは映しだしていました。その瞬間、胆道閉鎖症という難病のわが子を助けたいとの一心で、昭和六十年はじめて飛行機に乗って降り立った...

田舎坊主の七転八倒<お経テープの使い方> 18.07.2024

法事で「仏前勤行次第」を差し上げるようになってからしばらくしてのことです。 ある檀家さんから、「お経のリズムや息を継ぐ場所がわからんので、テープに録音したのがほしいんだが・・・・」と言われました。 お経は確かにリズムや区切る場所など決められたものもありますが、ほとんどの場合あまり気にせず自分の唱えやすいように唱えればいいと私は思っています。 なかには耳なれたフレーズがお経の唱えやすさ、覚えやすさにつなが...

田舎坊主の七転八倒<名付けて不自由に> 11.07.2024

この地方では四十九日満中陰の法事の際、四十九個の小餅と鏡餅のような丸い餅一枚でつくった「笠餅(かさもち)」とよばれるものを、弘法大師のご修行姿に似せた人型に切る風習があります。四十九個は人間の骨の数、鏡餅は骨を覆う皮と肉と言い伝えられていて、亡きがら全てを埋葬する土葬習慣のあったところでは、分骨や忌み分けの意味を持っているのです。そして、この笠餅のなかの鏡餅を、杖をもち笠をかぶった弘法大師の修行姿...

田舎坊主の七転八倒<それほど形を整えても> 04.07.2024

仏事は荘厳(しょうごん)が大切です。荘厳というのはお飾りのことです。仏壇のお祀りの仕方などはよく聞かれることですが、なかでも多いのは、荘厳について置き場所などです。 本来、仏壇にはご本尊が安置されますが、荘厳はこのご本尊のためのものでもあります。真言宗の仏壇は、どちらかといえば質素で控えめなものが多くあまり派手ではありません。 仏壇本体の材質は紫檀や黒檀などが中心で、ケヤキや桜など多種に及びます。最...

田舎坊主の七転八倒<坊主より詳しい?> 27.06.2024

仏事に関しては各宗派に違いがあります。 さらには同じ宗派でも地域によっても違いがあります。 これは仏事がそれぞれの地域の特色や歴代の住職の考え方などが大きく影響し、文化の一部として慣習化したものが少なくないからでしょう。 たとえば同じ宗派であっても、かつては土葬と火葬が共存していたため、それぞれの葬送の仕方を受け入れないところがありました。 土葬埋葬は亡きがらを捨てるようで、しかもその上に重い土をかけ...

田舎坊主の七転八倒<法事のご本尊は?> 20.06.2024

法事とは亡き人のご供養をすることです。 葬式のあと初七日から満中陰までの七回と、百日忌、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、三十七回忌、五十回忌とあります。 すべてを勤めるとして五十回忌まで20回の法事をすることになります(二十五回忌、四十三回忌、四十七回忌を加えて23回とするところもあります)。 明治初めころまで庶民は字が読めずお経をあげることができなかった...

田舎坊主の七転八倒<後ろがうるさい> 13.06.2024

法事に必要な時間は約1時間です。 その内訳はおおよそ読経が25分から30分、法話が10分、そのあとお墓参りをして終了となります。 読経の最後には、般若心経や諸真言など法事に来られる年齢の方々なら比較的なじんでおられるお経を中心に「仏前勤行次第」という手づくりの小冊子を配って、みんなでお唱えします。 こんな方法にしたのは、昭和52年ころ法事にお参りして読経をしているときのことがきっかけでした。 当時は、法事に招...

田舎坊主の七転八倒<飲みすぎました> 06.06.2024

法事などで僧侶に出す食事のことを「斎(とき)」といいます。 平成に変わるまでは、本膳・二の膳が一般的で三の膳がつくところもありました。 このうち三の膳は家で待ってる家族のためのものと聞いたことがありますが、現在ではもっぱら幕の内が主流となっています。 お釈迦さまの時代から僧侶に食事を提供することはとても大きな功徳があるとされてきました。 「斎」について、お盆の行事が始まりとされます。 古来インドでは、4...

田舎坊主の七転八倒<塔婆が逆> 30.05.2024

法事には塔婆がつきものです。塔婆、正式には卒塔婆です。 当地ではこの塔婆、亡くなられた方の戒名を書いたものと、施主当家の先祖代々の菩提供養を書いたものの二本が基本的なもので、法事のご先祖が複数霊あればそのぶん塔婆の本数が増えることになります。 塔婆はおうちで読経を済ませたあとみんなで墓参りの際に持参し、墓石の後ろか塔婆立てにさし、故人の供養をするものです。 現在ではこの塔婆、お寺が用意し、法事の依頼...

田舎坊主の七転八倒<天井がまるでお肉> 23.05.2024

檀家さんにとって私のような小坊主でも、寺の跡継ぎができた安心感やもの珍しさもあり、法事も新鮮な感じがするとかで、案外歓迎されているように思います。 しかし法事の後、「斎(とき)」とよばれる食事の席につきますが、食事をいただいていて皆さんだんだんお酒が回ってると、法衣を着て上座に座っている坊主であっても、参列者から 「今の若いもんは・・・」という話になることがたびたびあります。 昭和50年ごろ、法事に来...

田舎坊主の七転八倒<高野山へー親の心子知らずー> 16.05.2024

親の心子知らず 結局、高校、大学と高野山で過ごし僧侶になる修行は済ませたものの、大学卒業後の進路は寺の跡継ぎではありませんでした。 というのも私が高野山大学で専攻したのは当時新設された社会福祉学科だったため、大学としても社会福祉学科第一期生としてできるだけ多くの卒業生を社会福祉関連に就職先を決定させるという目標を掲げていたのです。 そのためいくつかの施設で実習や研修をおこなったうえで、私は大阪のある...

田舎坊主の七転八倒<高野山へー救いようのない小坊主ー> 09.05.2024

私は、坊主には絶対なりたくないと思っていました。 男兄弟3人の末っ子で、普通高校に行き、普通大学に行き、普通のサラリーマンになると思っていたのです。 しかし兄2人が早々に普通高校、県外の大学に行き、普通のサラリーマンになったため、あわてた父親は私を高野山高校に入れようと中学校の先生に協力を求め、説得にかかったのです。 しかし、私の坊主への拒否反応はその話があった中学3年生の2学期の終わりごろから現れ、そ...

田舎坊主七転八倒<はじめに> 02.05.2024

はじめに しかたなくいやいや寺の後を継ぎ、必死で駈けぬけた40年、いや50年でした。 最初は、坊主をするかぎりは専業でという意地がかえって自分を追いつめ、毎日もがいていたように思います。 しかし、少し前向きに歩み始めて十年ほどたつと不思議なもので、一から始めた日行参りも軌道にのり、習いはじめたご詠歌はもともと学生時代には声明が得意だったこともあって習得が早く、師範を許され、習いたいという生徒も出てました...

田舎坊主の七転八倒<ご案内トレーラー> 30.04.2024

いつもお聴きいただきありがとうございます 5月3日(金)からはシーズン5に入ります 今度の本は2015年に出版した「田舎坊主の七転八倒」という本です この本の内容は、私個人のいわばカミングアウトバージョンです 引き続きぜひお聴きください

Listen to the 田舎坊主の読み聞かせ法話 podcast in Replaio

Radio and podcasts in one app - free, with no sign-up. Install today and do not miss the launch

Get it on Google Play

Replaio is not a podcast publisher; show names, artwork and audio belong to their authors and are distributed through public RSS feeds.