渡部製作所
渡部龍朗の宮沢賢治朗読集
Audibleで数々の文学作品を朗読してきたナレーター 渡部龍朗(わたなべたつお) が、宮沢賢治作品の朗読全集の完成を目指し、一編ずつ心を込めてお届けするポッドキャスト。 ▼ 朗読音声とテキストがリアルタイムで同期する新体験オーディオブックアプリ「渡部龍朗の宮沢賢治朗読集」iOS版 / Android版 公開中 ▼ 【iOS】https://apps.apple.com/ja/app/id6746703721【Android】https://play.google.com/store/apps/details?id=info.watasei.tatsuonomiyazawakenjiroudokushu幻想的で美しい宮沢賢治の言葉を、耳で楽しむひとときを。物語の息遣いを感じながら、声に乗せて広がる世界をお楽しみください。
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山男の四月 01.06.2025 24:35
🎧 宮沢賢治「山男の四月」朗読 – 春の陽だまりで始まる、不思議な変身譚。現実と幻想が溶け合う、静謐な午後の物語。 春の日、金色の目をした山男が檜林で狩りをしていました。兎を狙っていたのに捕まえたのは山鳥。獲物を手に日当たりの良い枯れ芝の上で横になると、紫色のかたくりの花がゆれ、青い空には白い雲がふわふわと流れていきます。「飴というものはうまいものだ。天道は飴をうんとこさえているが、なかなかおれにはく...
水仙月の四日 25.05.2025 23:59
🎧 宮沢賢治『水仙月の四日』——冬の荒野に舞う雪の精たちと、人間の子どもが織りなす神秘的な物語 深い雪に覆われた冬の荒野。人の目には見えない雪狼たちが走り回り、林檎のように輝く頬を持つ雪童子が丘を駆け上がっていきます。その遠くでは、赤い毛布にくるまった一人の子どもが、「カリメラ」という砂糖菓子を作る夢を思い描きながら、必死に家路を急いでいました。 空は晴れ渡り、太陽は冷たく輝いています。しかし突然、西...
注文の多い料理店 18.05.2025 23:21
🎧 宮沢賢治『注文の多い料理店』——文明の虚飾と自然のまなざしが交差する、静かな山中の寓話 深い山奥。木の葉がかさかさと音を立て、白熊のような犬が命を落とすほどの不気味さが満ちる森の中を、都会からやってきた二人の若い紳士がさまよっていました。狩猟に訪れた彼らは、立派な身なりと高価な猟銃を手に、都会的な自信と階級的な優越感をまとっています。 しかし、思いもよらぬ事態に見舞われる中で、彼らの目の前に突如と...
烏の北斗七星 11.05.2025 21:43
🎙️ 宮沢賢治「烏の北斗七星」朗読 – 冬の曇天にひらめく銀の星。黒い羽根の艦隊が描く、詩と幻想の空中叙事詩。 冬、空はつめたい雲に覆われ、雪におおわれた田野には、昼と夜の境が曖昧になるような、青白い光が差し込んでいます。そんな中、地面すれすれに垂れ込めた雲に行く手を阻まれた烏たちが、雪原に翼を休めていました。 彼らは、ただの烏ではありません。宮沢賢治がその独自の比喩と空想で描き出す、"義勇艦隊"...
狼森と笊森、盗森 04.05.2025 25:39
🎙️ 宮沢賢治「狼森と笊森、盗森」朗読 – 森は語り、森は黙る。人と自然が出会う、忘れられた時間の物語。 岩手山の北、小岩井農場のあたりには、黒く深い松の森が四つ、南から北へと並んでいます。名は、狼森、笊森、黒坂森、盗森。いずれも不思議な響きを持つ名前ですが、それぞれがどのようにして生まれ、そう呼ばれるようになったのか――そのすべてを知っている者がただひとりいると、黒坂森のまんなかにある大きな岩が語った、...
どんぐりと山猫 27.04.2025 25:47
🎙️ 宮沢賢治「どんぐりと山猫」朗読 – 一通の奇妙なはがきから始まる不思議な冒険の予兆。 ある土曜日の夕方、一郎の家に届いた一通の不思議なはがき。 送り主は山猫。内容はただひとつ、「あした、めんどなさいばんしますから、おいでんなさい」。字は乱雑で、墨が手につくほどの雑さ。しかし、一郎はそのはがきに心を奪われ、次の日を待ちきれずに興奮を隠せませんでした。まるでそれが何か大きな冒険の始まりを告げるかのように...
『注文の多い料理店』新刊案内 20.04.2025 8:57
🎙️ 宮沢賢治『注文の多い料理店』新刊案内 – “心象スケッチ”としての童話集、そのはじまりの言葉 今回お届けするのは、宮沢賢治の童話集『注文の多い料理店』に寄せて、彼自身が執筆した“新刊案内”の朗読です。 この文章は、作品の巻頭に添えられた序文とは異なり、 まだ無名の一青年作家が自らの最初の一冊に託した文学的広告文 。 出版当時の読者に宛てて、どんな世界がこの本に詰まっているのか、どんな思いでこの童話集を世に...
『注文の多い料理店』序 20.04.2025 3:36
🎙️ 宮沢賢治「『注文の多い料理店』序」朗読 – 透明な風と桃色の朝をめぐる、ことばのはじまり。 『注文の多い料理店』――宮沢賢治が生前に世に送り出した、最初で最後の童話集。 その冒頭に置かれた「序」は、作品全体を貫く感受性と、作者のまなざしを静かに伝える短い文章です。 このエピソードでは、その「序」の全文を、丁寧な朗読でお届けします。 この「序」は、いわゆる前書きや解説のような性質のものではなく、 読み手に...
オツベルと象 13.04.2025 25:32
📖『オツベルと象』朗読 – 欲とやさしさが交差する、力強くも哀しい物語🐘🏭 静かに語られる物語の世界へようこそ。 今回お届けするのは、宮沢賢治の代表的な寓話のひとつ、『オツベルと象』。 稲扱き器械が「のんのんのんのん」とけたたましく音を立てる薄暗い仕事場。 16人の百姓たちが顔を真っ赤にしながら機械を回し、稲を処理し、藁を投げ、 空気はちりと埃で霞み、まるで沙漠のけむりの中にいるかのようです。 その中を、黒...
猫の事務所 06.04.2025 27:56
📖『猫の事務所』朗読 – 小さな社会に映し出される、静かなまなざしとやさしい問いかけ🐾📎 静かに語られる物語の世界へようこそ。 今回お届けするのは、宮沢賢治の『猫の事務所』。 軽便鉄道の停車場のそばにひっそりと建つ、猫の第六事務所。 そこでは、猫たちが自分たちの歴史や地理を調べ、記録する仕事に真面目に取り組んでいます。 この事務所で働く書記は、いつも決まって四匹だけ。黒い繻子の制服に身を包み、選ばれた者と...
月夜のけだもの 30.03.2025 23:09
📖『月夜のけだもの』朗読 – 月光とけむりに包まれた、やさしく幻想的な一夜🌕🐾 静かに語られる物語の世界へようこそ。 今回お届けするのは、宮沢賢治の『月夜のけだもの』。 十日の月が西の煉瓦塀に沈むまで、あと一時間。 青白い月の光が檻を照らすなか、獣たちはそれぞれの眠りについています。 夜通しうろついていた狐も、今は奇妙な顔で眠り、あたりは静けさに包まれています。 そんななか、語り手は獅子の檻の前のベンチに...
学者アラムハラドの見た着物 23.03.2025 27:16
📖『学者アラムハラドの見た着物』朗読 – 知と真理を求める旅📜 静かに語られる物語の世界へようこそ。 今回お届けするのは、宮沢賢治の『学者アラムハラドの見た着物』。 学者アラムハラドは、ただ知識を集めるだけの学者ではありませんでした。 彼が追い求めていたのは、まことの道、真理そのもの。 人が道を求めることは、鳥が飛ばずにいられないのと同じ—— 彼はそう語り、教え子たちにその大切さを説きます。 人生という険しい...
よく利く薬とえらい薬 16.03.2025 16:55
📖『よく利く薬とえらい薬』朗読 – 宮沢賢治が描く、森に響く不思議な言葉🌿🐦 静かに語られる物語の世界へようこそ。 今回お届けするのは、宮沢賢治の『よく利く薬とえらい薬』。 ある森の中、風がそよぎ、木々の間を鳥たちの声が飛び交います。 けれどもし、その声がただのさえずりではなく、はっきりと意味を持った言葉として聞こえたなら——? 森に生きる鳥たちは、何を語り、どんな思いを抱えているのでしょうか。 ここに登場...
ラジュウムの雁 09.03.2025 4:40
📖『ラジュウムの雁』朗読 – 宮沢賢治が描く、幻想的で不思議な物語🌌 静かに語られる物語の世界へようこそ。 今回お届けするのは、宮沢賢治の『ラジュウムの雁』。 夜の静寂の中に、どこか不思議な気配が漂う——。 語り手が目にしたのは、まるで夢の中の出来事のような光景。 現実と幻想の狭間でふと浮かび上がるラジュウムの雁。 その言葉の奥には、一体どんな意味が隠されているのでしょうか? 宮沢賢治ならではの詩的な筆致が、...
毒もみのすきな署長さん 02.03.2025 14:32
📖『毒もみのすきな署長さん』朗読 – プハラの国で起こった奇妙な事件の真相🏞️🐟 静かに語られる物語の世界へようこそ。今回お届けするのは、宮沢賢治の『毒もみのすきな署長さん』。 カラコン山の氷河から流れ出る四つの冷たい谷川が、白い泡をはいてプハラの国へと注ぎ込み、町で一つの大きな静かな川となります。普段は水も透き通り、淵には雲や樹の影も映る美しい川ですが、ひとたび洪水になると恐ろしく咆える水で河原を埋め...
龍と詩人 23.02.2025 12:37
📖『龍と詩人』朗読 – 洞穴に封じられた龍と若き詩人の魂の邂逅🐉📜 深い洞穴の中で潮の満ち干きとともに身をうねらせる龍のチャーナタ。朝日が水底の岩の凹凸を浮かび上がらせ、赤や白の海の生き物たちを美しく照らし出します。幾千由旬の海を自由に漕ぎ、清らかな空を翔ける力を持ちながら、龍は呪いによってこの洞穴から出ることができません。「聖龍王よ、わたしの罪を許し、わたくしの呪をお解きください」──龍が嘆く声が洞穴...
花椰菜 16.02.2025 11:24
📖『花椰菜』朗読 – 宮沢賢治が描く、美しくも不思議な世界🥦 静かに語られる物語の世界へようこそ。 今回お届けするのは、宮沢賢治の『花椰菜』。 何かの使命を帯びた「私」が向かう先に待ち受けるのは、現実とも幻想ともつかない、不思議な光景——。 宮沢賢治ならではの鮮やかな描写と、どこか哲学的な余韻が漂うこの物語。 読後には、目の前の日常が少し違って見えるかもしれません。 ゆったりとした朗読で、物語の世界をじっく...
フランドン農学校の豚 14.02.2025 48:25
📖『フランドン農学校の豚』朗読 – 知性と運命が交錯する、魂の物語🐷📚 静寂に包まれた朗読の世界へようこそ。今回お届けするのは、宮沢賢治が描いた深遠なる寓話『フランドン農学校の豚』。 フランドン農学校の畜舎で飼われている一匹のヨークシャイヤ種の豚。この豚は、金石以外のあらゆるものを摂取して脂肪や蛋白質に変える自らの能力を、ある日化学を学ぶ学生の言葉によって新たな視点で捉えることになります。「豚のからだ...
虔十公園林 08.02.2025 22:56
📖『虔十公園林』朗読 – 純真な心を持つ、ひとりの青年の物語🌲💚 静寂の中に響く、優しい物語の調べ。今回お届けするのは、宮沢賢治の『虔十公園林』。 虔十は縄の帯をしめて、いつもにこにこと笑いながら杜の中や畑の間をゆっくり歩く青年でした。雨に濡れた青い藪を見てはよろこんで目をパチパチさせ、青空を駆ける鷹を見つけては手をたたいて跳ね上がります。しかし、子供たちが虔十をばかにして笑うので、虔十はだんだん笑わ...
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